- なんでも
- ハネ
- 21/08/23 01:25:27
今から30年近く前のことです。身バレ防止に所々フェイク入っていますが事実です。
私は小学校4年生でした。4年生は80名。
学芸会では1学年で1つの劇をします。
80名が全員出演できる劇の演目は大抵決まっていて、4年生は「泥棒学校」の演目をやるのが例年のパターンでした。
泥棒学校は、登場人物が多く80名全員が台詞があり舞台に出れるので。
4年生に進級する直前に太郎くん(仮名)という男の子が転入してきました。
太郎くんの父親は超エリート、母親も強烈な教育ママでちびまる子ちゃんの丸尾くんの母みたいでした。
勉強もスポーツも運動会も、太郎くんが1番じゃないと太郎くんの両親が乗り込んでくるので有名になっていて、教師も堂々と太郎くんの親の真似を生徒の前でやっていました。今だったら大問題ですが当時は許されていました。
学芸会の練習がはじまり皆泥棒学校の演目の練習が始まったのですが、太郎くんの役はモブキャラ(その他大勢の役)でした。
これにキレた太郎君の両親は、演目と役を変えるように要求。
するとなぜかいきなり4年生の演目は「走れメロス」に変わりました。
主役のメロスは太郎くん1人。メロスを数人で演じるならまだ分かりますが、太郎くん1人だけ。
走れメロスは登場人物が極端に少なく、しかもメロスだけが出ずっぱり。
舞台にあがれるのは数人だけで、
残りは照明とか音楽とかにまわされました。
昔は教師の指示は絶対だったので
誰も文句を言う生徒は居ませんでした。
劇は30分だったのですが、ほぼ太郎くんの1人芝居でした。
劇の中盤から保護者席がざわつき始め、
「なんでこの演目に変更されて、しかもほぼ1人芝居なのか?」とヤジが起き始めました。
ヤジが起きても太郎くんは声をからしながら1人舞台を走り回り劇が終わりました。
私の母も保護者席から見ていたのですが、強烈で異様な光景だったそうです。
(30年近くたった今でも、母はその光景を覚えていてよく私に話をふってきます)
太郎くんはその後学校に来なくなり、英語を身につけるために海外に行かされたと聞きました。しかし消息不明、同窓会の召集かけても生きているのすら分からないと。
これは、教師による壮大ないじめだったんでしょうか?
- 0 いいね