• No.6566 もっと長い記事あるけど

    12/02/21 08:19:09

    >>6557
    【13年後の審判】(上)自責の念「うれしさない」
    産経新聞 2月21日(火)7時55分配信

     ◆2人の遺影を胸に

     張り詰めた空気が支配する最高裁第1小法廷。
    傍聴席の最前列には、風呂敷に包んだ妻、弥生と長女、夕夏(ゆうか)の遺影を手にした本村洋の姿があった。
    2人が落ち着くような気がして、自分の胸に向けて抱えた。

     「上告を棄却する」
    午後3時2分、事実上の死刑を言い渡す裁判長の声とともに、本村の脳裏には老子の言葉が浮かんでいた。

     《天網恢恢(てんもうかいかい)、疎(そ)にして漏らさず》

    事件を担当した刑事は、ことあるごとにこの言葉を引用し、励ましてくれた。

    「君の望む判決が出なかったとしても天はきちんと見ている。必ず罰を与える」

    あの言葉は本当だったんだ。長い裁判を終えた本村は深々と頭を下げた。
    「よく頑張ったな」

    父に背中をたたかれた。

     あの日から約13年がたった。
    弥生はいつまでも23歳、夕夏も赤ん坊のままだが、本村は35歳になった。
     過酷な現実、理不尽な結果に打ちのめされながらも事件を語り続けてきた。

    判決後の会見で本村は「私は強い人間でも聖人君子でもない」と振り返った。

    落ち込んだときは、事件現場に足を運ぶ。

    「自責の念が和らぐことはおそらくない」とも本村は言う。

    「2人を守ることができなかった」からだ。

    待ち望んだ判決にも「満足だが、うれしいという感情はない」

    被告には罪と向き合い堂々と「そのとき」を迎えてほしいと言った。

     3年前、自分を支えてくれた女性と家庭を持った。

    「事件をひきずって生きるのではなく、前を向いて生きたい」

    北九州市に眠る2人には21日、判決を報告する。

    弥生の結婚指輪で作ったネックレスは死ぬまで外すつもりはない。

    続く

コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

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返信コメント

  • No.6938 これと重なる部分有長文ペタ

    12/02/21 20:07:09

    >>6930
    光市母子殺害 本村さん会見 この判決に勝者はいない
    配信元:産経新聞
    2012/02/21 00:48

    --判決前の心境は

    非常に精神的に落ち着かない状況だった。
    努めて特別なことをせず、いつも通りの日常を直前まで続けた。
    たくさんの取材依頼があったが、お応えできずに迷惑をかけた。
    明日は判決内容をしっかり墓前で伝えたいと思う。

    --弁護団への思いは

     殺意の否認は非常に残念だが、逆風の中で熱心に弁護されたことは立派なことだと思う。
    被告にとっても、最後まで自分の命を助けようと足を運ぶ弁護士と接することで感謝の気持ちが芽生え、反省の一歩になる。
    弁護のテクニックなどでいかがかと思うことはあったが、弁護士の役割を果たされたと思う。

    --被告に言いたいことは

     彼のしたことは許されない。
    きっちりと罪を償わないといけない。
    判決をしっかり受け止め、罪を見つめ、反省した状態で刑を堂々と受け入れ、全うしてもらいたい。
    これが私の伝えたいことです。

     --この裁判が13年間注目されたのは、本村さんが素直な思いを話してきたことを世論が重く受け止めたからだと思うが、今後、社会に向けてどのような活動したいか

     私が色々な方と手を携えてやった活動が正しかったか、正しくなかったかは私が言うことではなく、歴史が判断することだと思うが、何もしなければ始まらない。
    小さな一歩でも始めれば、社会が変ると実感できた。
    司法制度を変えることができたのは良かったと思う。
    今後は、市井の会社員なのできちんと仕事をして、納税をして、一市民として社会の役に立てるようにしたい。
    特に社会に出て、活動することは考えていない。

    --判決後、家族とどのようなやり取りをしたのか

     判決が述べられた後、(死亡した妻の弥生さんの)お母さんに『長い間お疲れさまでした』と声をかけ、お母さんから『ありがとうございました』と言われた。
    自分の父親からは『よくがんばった』と背中をたたかれた。
    また裁判が始まる前(弥生さんの)お父さんから手紙をもらった。
    普段あまりしゃべらない方だが、『今まで何も言わなかったけど、よくがんばってきたね』という直筆の手紙をいただき、それがすごくうれしかった。
    いつも会見の場に私しかでないが、後ろから親族、家族に支えられていたということを改めて痛感した。

    続く

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