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- そばめし
- 17/07/26 16:12:33
7月10日、「加計学園」の獣医学部新設計画を巡り、参議院で文教科学委員会、内閣委員会連合審査会が開かれた。参考人として、元愛媛県知事の加戸守行氏が出席。青山繁晴議員の質問に応える形で、今治市へ獣医学部を誘致した経緯、加計学園を巡る一連の騒動についての思いを述べた。この模様を参議院インターネット審議中継より書き起こしでお伝えする。(※可読性を考慮して表現を一部整えています。)
◆「国家戦略特区が岩盤にドリルで穴を開けてくれた」
もう10年前に愛媛県知事として、当時は「構造改革特区」の名のもとに今治に獣医学部の誘致を申請したことを思い返しまして、鼻にも引っ掛けていただかなかったこの問題が、10年後に、こんなに多くの関心を持っていただいているということに、不思議な感じがしております。
当時、愛媛県知事としてたくさんの仕事を預かりながら、県民の生命、身体、財産、畜産業の振興、食品衛生、その他で、一番苦労したのが、鳥インフルエンザ。あるいは口蹄疫の四国への上陸阻止。あるいはBSE問題の日本への波及阻止。言うなれば四国という小さな島ではありますが、こういった感染症対策として一番防御が可能な地域という意識もございました。
そして、アメリカが狂牛病の体験を受けて、先端を切って国策として、これからはライフサイエンスと感染症対策をベースとした、獣医学教育の充実ということで大幅な獣医学部の入学者の増加。そして、3つの獣医科大学の新設という形で、懸命に取り組んでいる姿を横で見ながら「なんと日本は関心を持っていただけない国なんだ」と、私は少なくとも10年前に愛媛県民の、そして今治地域の夢と希望と関心を託してチャレンジしました。
厚い岩盤規制で、はね返され、はね返され、やっと「国家戦略特区」という枠の中で実現を見るようになった。いま本当にそれを喜んでもおります。
先ほどの話にありました、「(前川氏の)行政がゆがめられた」という発言は、私に言わせますと、少なくとも獣医学部の問題で強烈な岩盤規制のために10年間、我慢させられてきた。国家戦略特区が岩盤にドリルで穴を開けていただいた。ということで、「ゆがめられた行政が正された」というのが正しい発言ではないのかなと私は思います。
>>1に続く
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