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- 17/05/25 18:26:03
■堀潤氏「犯罪加害者の家族の人権について、もっと目を向けるべき」
犯罪加害者の家族だからというだけで、冷たくあしらわれ続けてきた麗華さん。事件から22年、「松本麗華」として、クリニックでのアルバイトなどで生計を立てながら、新たな人生を歩もうとしている。
自伝を出版した理由について麗華さんは「履歴書に自分の名前を書くのが怖かった。名前を検索するとすぐ「松本麗華 アーチャリー オウム」と出てくるから。でも、隠れていても意味がないと思った」と話す。
日本には麗華さん以外にも、同じような問題を抱える人々がいる。
「加害者の家族なのだから、何か犯罪を起こすのではないか?」という見方をされることについて麗華さんは、「それは事件を真剣に考えていないからだと思います。渦中にいたら、また事件を起こそうと考える人はいないですよ」。
また、マスコミ報道についても「オウム真理教の“その他大勢“の人たちは虫も殺せない人たちでした。たとえオウム的な価値観が染み付いていたとしても、事件に走るということはないと思う」と、オウム真理教に属していたこと自体が悪だというような表現に疑問を呈する。
麗華さんの話を聞いたジャーナリストの堀潤氏は「オウム事件は断罪されなければならないし、なぜあのようなことが起きたのを解明し、被害者のご家族と向き合っていかなければならないのは当然」とした上で、「犯罪加害者の家族と社会がどう向き合っていくのか、という議論はこれまで抜け落ちてきたと思う」と指摘。
「社会からの憎悪を浴び、孤立させたままにしておくことが、再び犯罪につながる可能性もある。加害家族は声を上げるのも怖い、誰が仲間になってくれるかもわからない。サポートするのも、一部の市民運動家や人権派の弁護士に留まってきた。例えば麗華さんが義務教育も受けられない状況だったのに、それを放置しておいて本当に良かったのか。麗華さんの人生は、そういうことについて考える必要があるという問題提起になっている。メディアはもっと目を向けるべきだ」と話した。(AbemaTV/AbemaPrimeより)
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