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- ささみ
- 17/04/07 23:20:18
【パームビーチ(米フロリダ州)=永井央紀】トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は6日夕(日本時間7日朝)、米フロリダ州のトランプ氏の別荘にそれぞれ到着し、2日間の会談日程が始まった。トランプ氏は夕食会で「我々はとても偉大な関係を築いていく。楽しみだ」と述べ、協力関係の構築を呼びかけた。北朝鮮の核・ミサイル問題では、会談に先立ち、中国が圧力強化に応じるとの見通しを示した。
トランプ政権発足後、米中首脳が会談するのは初めて。トランプ氏は別荘「マール・ア・ラーゴ」の玄関で習氏を出迎え、笑顔で握手を交わした。夕食会では「我々は長い間議論してきたが、まだ何も得ていない。しかし友情を育んできた」と述べ、今後の協力拡大に期待を示した。発言後、習氏に顔を近づけて握手すると習氏の表情に再び笑みが浮かんだ。
夕食会にはメラニア、彭麗媛両夫人のほか、トランプ氏の長女イバンカ氏とその夫のクシュナー氏らトランプ氏の側近や、中国の外交担当トップで対米関係を担う楊潔篪国務委員(副首相級)らが同席した。両首脳は2日間の会談を通じ、協力と対立が交錯する両国の関係をどう定義づけるかを探る。
トランプ氏は会談に先立ち、フロリダへ向かう専用機内で記者団の質問に応じ、会談の主要議題は緊迫する北朝鮮情勢と巨額の対中貿易赤字への対応だと明言した。北朝鮮問題をめぐっては「中国は(北朝鮮への圧力を)強化するだろう」との見通しを語った。ロイター通信によると、中国が圧力強化に応じない場合は単独で行動を起こす用意があるとの考えも示し、強硬な措置に及び腰な中国をけん制した。
通商問題では「我々は不公平に扱われ、中国とはひどい貿易を何年も続けてきた」と批判し、貿易赤字の削減に協力を求める考えを示した。ホワイトハウスによるとフロリダにはロス商務長官とムニューシン財務長官が同行しており、対中貿易赤字の削減へ向けて中国と具体的な議論を交わす準備を整えている。
一方、ティラーソン国務長官は習氏を出迎えたパームビーチの空港で、「米中の建設的で結果を重視した関係を維持したい」と会談への期待を記者団に語った。「米国民の利益に重きを置いて中国との経済的な関与を追求していく」と述べつつ、「中国が米国に突きつけている挑戦も認識している」とも強調。中国の東・南シナ海での海洋進出や人権問題も議題になるとの認識を示した。
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM07H23_X00C17A4MM0000/
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