マンションに女性遺体　殺人事件とみて捜査　大分・別府

住居侵入５回、ＤＶも

　大分県警は３０日、住居侵入の疑いで次女（３４）の元夫で職業不詳、小堀勇太容疑者（３１）を逮捕したと明らかにした。

同容疑で指名手配しており、３０日未明に宇都宮市内の路上にいた容疑者を栃木県警の警察官が職務質問し、逮捕した。

　大分県警によると、現場の部屋には次女が居住。

最近まで部屋に出入りしていた小堀容疑者が何らかの事情を知っているとみて行方を捜していた。

宇都宮市は容疑者の出身地だった。

遺体は首を絞められた痕があり、殺人容疑なども視野に調べる。

　逮捕容疑は２７日午後７時ごろ、次女の部屋の鍵を開け、侵入したとしている。
　県警によると、次女は以前から小堀容疑者からドメスティックバイオレンス（ＤＶ）被害を受けたとして県警に相談。

県警は今年５月までの半年間で、次女宅への住居侵入容疑などで容疑者を５回逮捕していた。

　最近もトラブルが続き、今月１９日には次女の勤務先から「不審な男がいる」と通報があり、県警が小堀容疑者に警告をしていた。

　２８日昼ごろに次女が「母親と連絡が取れない」と別府署に相談し、同日夜に次女宅を訪れた別府署員らが渡辺さんの遺体を見つけた。

女性の次女が死亡した経緯について何らかの事情を知っている可能性があるとみて、小堀容疑者の身柄を県警別府署に移して調べる。

　発表によると、小堀容疑者は２７日午後７時１５分頃、次女が暮らすマンション一室に正当な理由がなく侵入した疑い。
県警は認否を明らかにしていない。

　大分市城原の渡辺京子さんが遺体で見つかった。

産経ニュース

〈長文〉
(J-CASTニュース)

別府殺人事件、男はDVで5度の逮捕歴　元妻への接近、なぜ防止できなかったのか

それでも部屋に入れてしまう？

住居侵入の疑いで逮捕された男（31）は、離婚後も度々、元妻（34）の自宅マンションに出没していた。

それまでにDV防止法違反容疑などで5度も逮捕されていたのに、なぜ接近できたのだろうか。

マンションの防犯カメラには、逮捕された男が敷地内を行ったり来たりしてうろつく様子が映されていた。

元妻の勤務先からの通報で、警察は警告したが...

このマンションの部屋で2015年9月28日、大分市から来ていた渡辺京子さん（60）が遺体で発見されており、男の目撃はその前日のことだった。
その後の調べで、
元夫の男が前日に合カギを使って部屋に無断で侵入していた疑いが強まり、県警が指名手配した。

そして、30日になって、男が出身地の宇都宮市内の路上を歩いているところを警察官が見つけて逮捕した。

県警では、男が渡辺さんの殺害についても何らかの事情を知っているとみて調べている。

この事件では、元妻は、2年ほど前から男によるDV被害を受けていると大分県警に複数回も相談していた。

県警も男をマークしており、15年1月にはDV防止法違反の疑い、4月には住居侵入と器物損壊の疑いで男を逮捕した。

結果として、5月までの半年間で男を5回も逮捕している。

元妻が6月に男と離婚した後も、男の接近行為は続いた。

渡辺さんも、娘のことが心配になり、様子を見に度々部屋に来ていた。

9月19日には、元妻の勤務先から「不審な男がいる」と県警に通報があり、県警が男に警告していた。

続く

>>29 続き

身柄を勾留して裁判に持っていくところまでなぜできなかったのか

元夫の男は、離婚後もなぜ元妻への接近を繰り返すことができたのだろうか。

日本テレビ系の情報番組「スッキリ!!」が10月1日、この事件を取り上げてリポートしている。

それによると、元妻は離婚後、福岡市に引っ越すことを決め、大分県警にも、もう大丈夫だと伝えていた。

そこで、県警も元妻と連絡を取る対応を終了させていたという。

引っ越し後の部屋は、渡辺さんが住むことになっていた。

ところが、9月になって、元妻は、この部屋に戻ってきて、男を部屋に入れるようにもなった。

住民も、元妻と男が一緒にいるところを頻繁に目撃している。
時には、ケンカすることもあったというが、男は合カギを使って入ってきていたようだ。

番組には、メンタルヘルスにも詳しい内科医のおおたわ史絵さんが出演し、元妻がなぜ男を部屋に入れてしまったのかについての見方を示した。

DVには、暴力期と優しくなるハネムーン期があり、女性は今度こそ信じてみようと受け入れてしまうというのだ。

その結果、DVがエスカレートして殺人にもつながるとおおたわさんはみていた。

一方、DV被害に詳しい望月晶子弁護士は、番組への出演で、
5回の逮捕は、器物損壊など軽微な容疑だったとはいえ、身柄を勾留して裁判に持っていくところまでなぜできなかったのかと警察の対応にも疑問を投げかけていた。

９月２８日夜、大分市の無職、渡辺京子さん（６０）の絞殺体が見つかった事件で、遺体があるのを知りながら放置したとして、県警が次女の元夫小堀勇太容疑者（３１）＝住居侵入容疑で逮捕＝を死体遺棄容疑で近く再逮捕する方針を固めたことが９日、捜査関係者への取材で分かった。

殺人容疑なども視野に調べる。

　現場の部屋は次女宅で、小堀容疑者は９月２７日夜、この部屋に無断で入ったとして住居侵入容疑で逮捕された。

司法解剖の結果、死亡推定時刻も２７日ごろだったことから、県警は容疑者が侵入した際、室内に遺体があるのを分かっていた疑いがあると判断した。

　捜査関係者によると、渡辺さんは９月２４日、小堀容疑者が離婚後も次女に接触していると別府署に相談していた。

県警は渡辺さんと容疑者との間にトラブルがなかったか調べている。

　小堀容疑者は住居侵入容疑を否認している。

産経ニュース

１０日、小堀勇太容疑者を死体遺棄の疑いで再逮捕した。

容疑を否認しているという。

　逮捕容疑は９月２７日ごろ、現場の次女宅で渡辺さんの遺体に布団や衣類などをかけて隠したとしている。

　司法解剖の結果、渡辺さんの死亡時刻も２７日ごろと推定され、県警は殺害容疑なども視野に調べる。

　大分地検は住居侵入容疑について処分保留とした。

産経ニュース

毎日新聞

次女の元夫を強盗殺人容疑で再逮捕

　大分県警は２８日、渡辺さんの次女（３４）の元夫で住所不定、無職、小堀勇太容疑者（３１）＝死体遺棄容疑で逮捕＝を強盗殺人容疑で再逮捕した。

容疑を否認しているという。

　再逮捕容疑は９月２７日ごろ、次女が住むマンションの部屋で、渡辺さんの首を絞めて窒息死させ、クレジットカードなどを奪ったとしている。

県警によると、容疑者は同３０日までにカードを複数回使っていたという。

　小堀容疑者は９月２７日夜に次女宅に侵入した容疑で、同３０日に逮捕。

県警は、生活費に困った小堀容疑者が住居侵入容疑の時より前に、次女宅に入って渡辺さんと遭遇し、殺害したとみている。

遺体は同２８日夜に発見された。