妄想族会議開催中。 へのコメント(No.233

  • No.233 豚キム部長

    KDDI-SN34

    06/11/06 01:48:43

    健太郎さんはそのまま私の横に倒れこむと、優しく唇を重ねて私の身体を強く抱き締めた。
    絶頂に達した二人の息は乱れたままなかなか落ち着かなかった。
    「ハァハァ…気持ち良かったよ。遥…」
    「ハァハァ私もよ…ハァハァハァ、義兄さん…」
    健太郎さんは真っ直ぐ私の目を見つめている。
    「遥…俺、明日…。N.Y.に戻るんだ…。」
    ―えっ?嘘っ?突然何を言い出すの?
    私の目は涙で滲む。あまりの突然の言葉に何もかもが真っ白になった。
    やっぱり初恋なんて叶わないの?フシダラな関係には未来なんてないのね…。
    「遥…?」
    健太郎さんの戸惑う表情。やっぱり過ちを侵してしまったのね…。
    「遥…君をもう悟には返したくない。俺と…俺と一緒にN.Y.に行ってくれないか…?」
    ―えっ?今なんて?
    「突然で、ゴメン…。でも…俺、本気だから。」
    溜っていた涙が頬をつたう。健太郎さんは不安そうな顔で私を見ていた。
    「やっぱり…急にこんなこと言っても迷惑だよな…」
    「ううん。違う、違うの。嬉しい…私を連れて行って下さい。」
    私の笑顔を見て、戸惑い顔だった健太郎さんの顔にも笑顔が戻った。
    「愛してる…」
    お互いの唇を重ねて、私は健太郎さんの胸の中で眠りについた。


    『―悟へ―
    もう私は、あなたとの愛のない生活に耐えられません。
    あなたのお兄さんを愛してしまったことをお許しください。
    悟は彼女達と一緒に新しい人生を生きてね…お幸せに。
    色々あったけど、アリガトウ。さようなら。
    ―遥より―』
    そう書き綴った手紙と離婚届、そして写真をテーブルの上に置き、私は健太郎さんと共にN.Y.に発った。
    写真に写っていたのは、悟と若い女性。そして可愛い赤ちゃん。
    私は悟が浮気してると気付き始めた頃、浮気の証拠を確実に掴もうと敏腕で有名な私立探偵に依頼していた。
    お陰で何の迷いもなく、悟と別れる決意が出来た。
    ―あれから一年…。今は幸せなN.Y.ライフを送っている。健太郎さんと、そしてあの時二人の間に授かった新しい命。生まれてきてくれた可愛い息子と三人で…。

コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

広告

返信コメント

  • まだコメントがありません

投稿するまえにもう一度確認

ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。

上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。