妄想族会議開催中。 へのコメント(No.190

  • No.190 豚キム部長

    KDDI-SN34

    06/10/30 19:36:28

    電話のことなど忘れかけていた頃。
    悟は朝帰りどころか、出張だと泊まりがけで家を空けることが多くなった。
    本当に仕事なのだろうか?それとも…。
    「ねぇ、あなた。明日何の日だか覚えてる?」
    「明日?何かあったか?」
    「やっぱり覚えてないんだ…。もういい。」
    「なんだよ!明日は俺、出張で大阪だから。」
    逆ギレ?やっぱり悟は覚えてないんだ…。
    明日は私達が初めて出会った日。初めての記念日…そんなの今更バ カげてるよね。
    「あっ、それと。今夜兄貴が来るみたいだから。」
    「何よそれ、聞いてないわ!」
    「すっかり言い忘れてた。」
    それを告げると悟はサッサと自分の部屋に入った。勝手な悟に腹が立つ。我慢してた苛立ちと虚しさが溢れだし涙が止まらなかった。
    ―ピンポン―玄関のチャイムが鳴った。涙で濡れる顔を拭いながら私は玄関に向かった。
    「はぁい、どなたですか?」
    「こんばんは。健太郎です。」
    義兄さんか…。
    「今開けますね。」
    そう言ってドアを開けると、一人の男性が立っていたが、さっきまでの涙が邪魔をしてハッキリとした姿はわからない。
    「はじめまして。突然お邪魔してスミマセン。」
    「あっ、スミマセン…。こちらこそ何のご挨拶もなくて。はじめまして、悟の妻の遥です。…、どうぞお上がり下さい。」
    精一杯の笑顔で対応したつもりだが、きっと泣きっ面バレバレね…。何でこんな時に喧嘩なんて。
    「じゃ、遠慮なくお邪魔します。」
    私の泣き顔に気付かないフリをするかのように、健太郎さんは微笑んでくれた。

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