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隠岐の島町長の企業、韓国の竹島航路会社に船売却
『国内では買い手ない』
2013.3.17 (MSN産経新)
島根県・隠岐諸島を航行する船舶を所有し、隠岐の島町長が社長を務める会社が、同町の竹島への旅客船を運航する韓国の会社に自社の高速船を平成19年に売却していたことが16日、関係者への取材で分かった。
竹島をめぐっては韓国も領有権を主張し、日韓両国が対立。
隠岐の島町の松田和久町長は「他に買い手がなかった。当時、韓国の会社が竹島行きの船を運航しているかどうかは分からなかった」と説明。
松田町長は日本の領有権確立を求める立場から竹島問題の解決を訴える「竹島領土権確立隠岐期成同盟会」の会長を務めている。
隠岐の島町などが出資し町長が社長を務める「隠岐振興」(同町)は、隠岐諸島と松江、境港を結ぶ航路を運航する船を所有。だが過疎化などによる乗客減で航路の運航会社が経営不振に陥ったことを受け、19年2月末ごろ、高速船「レインボー」を、韓国浦項市の「大亜高速海運」に約2億円で売却する契約を大亜社と結び、同年4月に売却。また、別の高速船「レインボー2」についても、今年11月末までの運航終了後に大亜社に売却する計画を進めている。
一方、大亜社によると、同社は17年ごろから韓国・鬱陵島と竹島を結ぶ旅客船を運航している。
レインボー売却の経緯について隠岐振興は「国内では買い手がなく、外国の会社でも購入に積極的だったのは大亜社だけだった」と説明。
当時、大亜社が竹島旅客船を運航している会社だとは知らなかったものの、韓国の会社であることから、同社に売却の条件として「竹島への就航に使用しない」ことを提示したという。
大亜社によると売却されたレインボーは、現在「ドリーム号」の名で釜山-福岡を航行。同社は「レインボー2の航行計画は未定」としている。
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