ダイヤモンド(1カラット)
10/11(土) 10:01配信
1980年に埼玉県の産婦人科で発覚した「富士見産婦人科事件」。医師免許を持たない院長らが、病院ぐるみで手術の必要がない患者の子宮や卵巣を摘出し続けていたという衝撃の事件である。
(中略)
ところが理事長が医師でも検査技師でもないことが判明し、医師法違反で逮捕された。患者たちは、理事長に勧められて受けた自分の手術が本当に必要なものだったのかと不安を抱き、所沢保健所に訴え出た。その数は実に1138名。「富士見産婦人科事件」として知られるようになった。
逮捕後に調査が進むと、医学的根拠もなく子宮や卵巣を摘出した事例があることがわかってきた。
理事長はやってくる患者に次々と「子宮筋腫」「卵巣のう腫」などの病名をつけて手術が必要だと告げ、雇われ医師たちはその「診断」に全く医学的根拠がないことを知りながら、理事長に追従して摘出手術を繰り返すことで、7年以上にもわたって莫大な利益を上げていたのである。
子宮と卵巣を全摘された被害者たちは、子どもを産めなくなっただけではなく、卵巣ホルモンの不足による後遺症にも苦しめられた。更年期障害に似た症状は家族や周囲になかなか理解してもらえず、離婚に至った人もいた。
続く
https://news.yahoo.co.jp/articles/930bc3d13d040d80e28f621e1d26a00eaea19c59
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No.5 砥石
25/10/12 02:25:55
子宮じゃなくて、乳がんと偽って乳房を全摘出した某名医を思い出した。
静岡市立清水病院の小坂医師。
その症例数の多さに、なぜか静岡では乳がんが風土病と言われていた(笑)
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No.4 磨石
25/10/11 13:57:49
これ昔テレビでやってたの見た。
証拠となる臓器ってどう保管していたんだろう。
返信
No.3 玉石
25/10/11 13:29:54
どんなコメントが欲しいの?
このトピを立てた理由は何?
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No.2 主 ダイヤモンド(1カラット)
25/10/11 13:22:42
富士見産婦人科事件は誰にでもわかりやすい「産科暴力」である。しかし、産婦人科医として事件に憤り、訴訟を支援した佐々木靜子は、産婦人科医療全般について、以下のように述べている。
子どもの安全のみを重視した管理分娩や会陰切開。妊娠までに燃え尽きてしまうような不妊治療。治療と呼んでよいか考えてしまうような子宮筋腫温存療法。薬漬けでなければ老後の健康が保障できないと思わせるような更年期治療などなど……。当事者である女性に「暴力的な」産婦人科医療が存在してきました。わたしは、まず産婦人科医療を女性にやさしいものに変えていくことが大事だと感じています。
(『佐々木靜子からあなたへ』教育史料出版会、2015年)
佐々木の指摘は、極端な事件だけでなく、日常的な産婦人科医療の中にも構造的な暴力が埋め込まれていることを示唆している。女性の身体と自己決定権を尊重する医療への転換は、リプロの権利を実質的に保障するために不可欠である。
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No.1 主 ダイヤモンド(1カラット)
25/10/11 13:21:56
だがその間に、富士見産婦人科病院の院長が名誉毀損で新聞社を訴えた裁判で、思わぬ形で摘出臓器の鑑定結果が暴かれた。鑑定医たちの証言によると、40人のうち実際に筋腫があったのは9人で、それも非常に小さな筋腫に過ぎず、手術が必要なのは1人だけだった。
卵巣のう腫を患っていたのは、40人のうち2人だけである。検察はこうした事実を知りながら、傷害罪での刑事告訴を不起訴処分にして事件を闇に葬っていたのである。
被害者同盟代表の小西熱子によれば、事件発覚前、保健所や市役所には富士見産婦人科病院に関するさまざまな苦情が寄せられていたが、行政は何の調査もせず長年にわたり放置した。それにより被害が拡大したことに対しても、行政は何の責任も果たしていない(富士見産婦人科病院被害者同盟/同原告団編著『富士見産婦人科病院事件』、一葉社、2010年)。
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