• No.7 デザイナー(インテリア)

    24/09/28 15:46:37

    「マコトさんは何か言ってほしい言葉はないんですか?」
    「あー、聞いたことないけど、『愛してる』。」

    多くを語らないマコトさんから出た、意外な言葉でした。
    照れながらも、私が持つカメラに「愛してる」と、マユミさんが言いました。

    明るく、笑いながら、ボイスメッセージの撮影が終わると、マユミさんは私にあることを問いかけました。
    「最期のその時まで、ビデオ通話を繋げていてもいいのでしょうか?」
    問題ないはずだ、と伝えると、どうするか、家族で話し合いますとのことでした。

    <「みんな、元気でね」>

    安楽死当日。
    これまでの思い出を朝まで夫婦で語り合っていたという2人は一睡もしなかったそうで、どこか疲れ切っているようにも見えました。
    安楽死の施設に向かうタクシーの中では沈黙が続きました。
    窓の外をじっと見つめるマユミさんを乗せた車は、30分ほどで施設に着きました。

    医師たちとの挨拶を済ませると、マユミさんはすぐに娘たちとテレビ電話を繋ぎました。
    昨晩家族で話し合い、娘たちも最期を見届けることになったのです。

    家族だけの最後の時間を1時間ほど過ごすと、夫のマコトさんが部屋から出てきて「お願いします」と医師に声をかけました。

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