子どもの運動能力が劇的低下で「ラジオ体操禁止」の園も…体育座りできない、骨折率は以前の2.4倍

匿名

自然観察指導員

24/09/22 16:46:09

体育座りできない、骨折率は以前の2.4倍…子どもの運動能力が劇的低下「ラジオ体操も禁止」衝撃ルポ

2024年9月20日 10時0分
FRIDAYデジタル

都内の某保育園で、今年から「ラジオ体操」が禁止になったそうだ。

子どもたちの運動能力が落ちすぎて、ラジオ体操をすることによってケガをする子どもが出るようになったからだという。

ジャンプをした時に足をくじく、上半身を回した時に地面に倒れ込んでしまう、腕を斜めに振った時に肩が外れる……。そのため、より体に負担のかからないソフトな体操に切り替えなければならなくなったらしい。

ラジオ体操は、一日がはじまる前、あるいは体を動かす前に行う「準備体操」のはずだ。それすらできない子どもが増えているとはどういうことなのか。

日本全国の200人の教育関係者にインタビューをし、現代の子どもたちの実態を浮き彫りにした拙著『スマホ育児が子どもを壊す』(新潮社)には、驚くべき子どもたちの生態が描かれている。その中から、今の子どもたちの運動能力について考えていきたい。

■両手両足を交互に動かせない

現在、小学校では、子どもたちの運動能力にまつわるさまざまな問題が浮かび上がっている。運動以前に、体を動かすことができない子どもが多く、運動会どころか、日常生活の中でさえトラブルが続発しているという。

都内の教員は次のように話す。

「都心の学校に赴任して驚いたのが、全校集会の時などに体育座りが一定時間以上できない子がいることです。体幹が年齢相応に育っていないので、床に座りなさいと言ったら、バランスを取れずダルマのように倒れてしまうか、数十秒で音を上げて横になってしまうかするのです。うちの学校ではそういう子については椅子を持って来て座らせるようにしています」

つづく

コメント

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  • No.4 自然観察指導員

    24/09/22 16:48:51

    たしかにプロ野球選手にせよ、サッカー選手にせよ、世界へ羽ばたくプレイヤーは増えている。だが、一方で、これまで見たようにソフトボール投げどころか、雑巾掛けや校庭のカーブを曲がることすらできない子も多数出現している。これを二極化といわずして何といおう。

    親にしても、今の子どもたちが体を動かす機会がなくなっていることは知っている。だが、もし習い事でスポーツをさせようとすれば、少なくない費用と労力がかかる。

    もしスポーツクラブ等で習い事をさせれば、一競技につき1万円前後はかかる。週に3回、2人きょうだいにやらせれば、それだけで6万円前後になる。入会費、用具代、合宿代、交通費などを含めれば、実質的には月10万円近い負担になるだろう。

    指導者が無報酬で教える学童野球(少年野球)などなら、費用はもう少し安く済むかもしれない。だが、代わりに親がコーチとして参加する、行き帰りの送迎をする、付き添いや応援をするといったことで、親の負担は大きくなる。

    本書はこうした子どもの運動機能にまつわる問題を多数載せているので参考にしてほしい。ただ、重要なのは、こうした問題が小学校に入る前、つまり保育園や幼稚園の段階ですでに深刻化している点だ。【中編:子どもにハイハイさせない親たち】では、幼い子どもたちと運動を取り巻く課題について考えてみたい。

    取材・文:石井光太
    ’77年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている。著書に『絶対貧困』『遺体』『「鬼畜」の家』『43回の殺意』『本当の貧困の話をしよう』『格差と分断の社会地図』『ルポ 誰が国語力を殺すのか』などがある。

    https://news.livedoor.com/lite/article_detail/27219772/

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