• No.4 自然観察指導員

    24/09/22 16:48:51

    たしかにプロ野球選手にせよ、サッカー選手にせよ、世界へ羽ばたくプレイヤーは増えている。だが、一方で、これまで見たようにソフトボール投げどころか、雑巾掛けや校庭のカーブを曲がることすらできない子も多数出現している。これを二極化といわずして何といおう。

    親にしても、今の子どもたちが体を動かす機会がなくなっていることは知っている。だが、もし習い事でスポーツをさせようとすれば、少なくない費用と労力がかかる。

    もしスポーツクラブ等で習い事をさせれば、一競技につき1万円前後はかかる。週に3回、2人きょうだいにやらせれば、それだけで6万円前後になる。入会費、用具代、合宿代、交通費などを含めれば、実質的には月10万円近い負担になるだろう。

    指導者が無報酬で教える学童野球(少年野球)などなら、費用はもう少し安く済むかもしれない。だが、代わりに親がコーチとして参加する、行き帰りの送迎をする、付き添いや応援をするといったことで、親の負担は大きくなる。

    本書はこうした子どもの運動機能にまつわる問題を多数載せているので参考にしてほしい。ただ、重要なのは、こうした問題が小学校に入る前、つまり保育園や幼稚園の段階ですでに深刻化している点だ。【中編:子どもにハイハイさせない親たち】では、幼い子どもたちと運動を取り巻く課題について考えてみたい。

    取材・文:石井光太
    ’77年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている。著書に『絶対貧困』『遺体』『「鬼畜」の家』『43回の殺意』『本当の貧困の話をしよう』『格差と分断の社会地図』『ルポ 誰が国語力を殺すのか』などがある。

    https://news.livedoor.com/lite/article_detail/27219772/

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