- なんでも
- 石狩鍋
- 24/01/09 12:54:09
「口の老化」は高齢者だけの問題ではない
しかし、実際のところ、わたしたち日本人はどのくらい口の機能が弱っている状態、つまり「オーラルフレイル」になっているのでしょうか?
最近の調査結果で、口腔機能の実態があきらかになってきました。日本歯科医師会による、全国の15歳から79歳の男女1万人を対象に実施した「歯科医療に関する一般生活者意識調査」(2022年)の項目において、「滑舌が悪くなることがある」「ムセやすい」「食べこぼしをすることがある」など、口腔の機能不全が疑われる6つの症状を経験したことがあるかどうかを質問したものがあります。
その結果は、基本的には年齢が高くなるとともに、これら6つの症状を経験したことがある人が増えています。
下記にまとめたグラフを見ていただくとわかるように、意外にも10代、20代の数値の大きさが目立っているのです。
子どもたちの口まわりの筋肉の発達不足もいま、問題になっています。それが謙虚にあらわれているのが、口呼吸の子どもが多いことです。
2021年に発表された、新潟大学大学院医歯学総合研究科小児歯科学分野の齊藤一誠准教授らの研究によると、日本人の子どもたちの30.7%が日常的なお口ぽかん状態、つまり口呼吸だったという結果が出ています。
自分では閉じているつもりでも、じつは口呼吸をしている「隠れ口呼吸」の人などを含めると、8割くらいが該当するという人もいます。口呼吸になる大きな原因のひとつが、前述した「噛む力」の低下です。
口呼吸になると、病原菌やほこりなどが入りやすくなるほか、口が乾くことで、口臭などさまざまな影響が出ます。また、「口呼吸によって睡眠障害、仕事や学習における持久力や活動量の低下などの 症状や注意欠損・多動障害などのさまざまな精神疾患を引き起こすことがある」ともいわれています。
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