• No.88 石狩鍋

    24/04/21 08:42:01

    衆院3補選 不戦敗が自民の劣化を物語る

    自民党裏金問題から波及して今回の補欠選挙の構図は
    日本の政治がいかに深刻な状況に陥っているかを
    物語っている。

    衆院東京15区、島根1区、長崎3区の補選が告示された。
    自民党の派閥の政治資金規正法違反事件が表面化してから、
    初の国政選挙だ。来年10月の任期満了までに行われる
    次期衆院選の前哨戦にも位置付けられている。

    選挙結果は、岸田首相の解散判断だけでなく、
    内閣の命運にも影響を与えそうだ。

    自民党本部は、島根1区だけ新人を擁立した。
    島根1区は、立憲民主党の候補と一騎打ちとなった。

    元議員が政治とカネの問題で辞職した
    東京15区と長崎3区については劣勢とみて不戦敗とした。

    東京15区では、立民や日本維新の会のほか、
    小池百合子東京都知事に近い政治団体が擁立した候補らが
    乱立した。長崎3区は立民、維新の野党対決となった。

    不戦敗は、国民に選んでもらうに値しない、
    と自ら認めたことになる。信頼を取り戻したいのであれば、
    不祥事を反省し、なすべき改革を断行したうえで、
    候補者を擁立して地道に支持を訴えていくのが筋だろう。

    つい最近まで「1強」と呼ばれた自民が 躓つまず いた原因は、派閥の政治資金規正法違反事件だ。

    ただ、事件を踏まえ、真相解明や法改正に
    誠実に取り組んでいれば、ここまで党勢が衰退することは
    なかったのではないか。

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