- なんでも
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◆「聞いたことなかった」自閉症、人生の終盤に
80代の夫、50代の長男、孫の4人家族。孫が3歳のころ息子夫婦が離婚し、人生の終盤に子育てを再び担うことになった。
孫は発達障害の一つ「自閉スペクトラム症(ASD)」と診断されていた。小学生になっても排せつがうまくいかず、おむつをはいていた。失禁するたびに取り換えるのは被告だった。夫は育児にあまり関わらなかった。長男は仕事の勤務時間が不規則で、子の面倒を見られなかった。
深夜、未明まで起きてゲームをし昼夜逆転の生活をする孫に注意すると「出て行け」「死んで帰ってこい」などと罵声を浴び、たたかれることもあった。病院や市役所、スクールカウンセラーなど、あちこち相談に回った。
被告の弁護人「あなたが自身の子どもを育てていたころ、自閉症という言葉を聞いたことがありましたか」
被告「ありません。(孫が診断されて)医者に治りますかと聞いたら、障害だから治らないと言われ、ショックでした」
◆事件前夜に孫が祖父を平手打ち
事件を起こしたころ、小学3年だった孫は不登校になっていた。学校や放課後デイサービス施設でトラブルを起こし、自宅で過ごす時間が増えていた。被告は孫から目が離せず、追い詰められた心境だった。
事件前夜は、孫が夫のほほを平手打ちするのを目にした。
検察官「あなたは(孫が)将来、人に危害を加えることになると思ったのではないですか」
被告「不安でした。駅で通行人を突然刺したとかニュースを見ました。エスカレートして人をやっちゃうんじゃないかと…」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/287852- 0
23/11/26 17:40:57