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【実況】千鳥の鬼レンチャン
23/07/24 12:51:30
コピペは要らない リンク張ればいいじゃん
23/07/24 22:06:01
>>4641 『らんまん』たくさんの“主人公”の物語が描かれ、戦うべき“敵”もいない朝ドラ(第16週) 弱くて無力な主人公が、立ちふさがる敵と何度も戦ううちに強くなり、最後には大きなことをやり遂げる。朝ドラって、だいたいこんな感じの物語なことが多いですが、折り返しをすぎて、今回の『らんまん』はそういうわかりやすいお話ではないことがわかってきた。 主人公の槙野万太郎(神木隆之介)、いつもずうずうしく自分のわがままを通してて、ちっとも弱くない。そして、第16週が終わったところでまた大きな疑問がむくむくと……いったい、この朝ドラの主人公は誰? 週の後半、主人公のはずの万太郎は採集旅行に出てしまってずっと留守。そして大量の採集した植物を家に送りつけて、お腹の大きな寿恵子(浜辺美波)に標本を作らせるという、朝ドラ主人公にはあまり見られない、いつもの自分勝手さを発揮。身重の寿恵子に何かあったらどう連絡を取ればいいんだと、長屋のみなさんも視聴者もハラハラするんだけれど、「自分は草花の精だから、その辺の草花に伝えてもらえばいい」って、なんですかその謎の通信手段。差配のりん(安藤玉恵)が「ボケ! おたんこなす!」と言いたくなる気持ち、わかる。 そんなふうに、わがままで自分勝手な主人公がほとんど画面上に出てこない回もあるのに、物語は動いていく。というよりもむしろ、彼以外の登場人物全員が主人公の、たくさんの物語が同時進行しているのを見ているような。長屋では、小春ちゃ(山本花帆)んが秘めていた両親への思いを寿恵子に打ち明け、おゆうさん(山谷花純)は子どもを手放した痛みを語る。彼らも主人公として、懸命に生きている。 東大植物教室でも、物語は進んでいる。万太郎と大窪(今野浩喜)が新種を発表することに成功し、喜びにわく一方、田邊教授(要潤)の戸隠草研究は花を咲かせることができずに遅れをとって失敗する。どんな努力も、一手負ければそれで終わり。「どんなに研究したって明日全てが無駄になるかもしれない」と、自分が属している場所が世界と競争する戦場なことを思い知らされて苦悩する藤丸(前原瑞樹)。優しくて人の痛みをわかりすぎてしまう彼は、休学してその特性をいかす道を探す。その物語の中では、彼もまた主人公。藤丸のことを思って、さみしすぎて死にそうだった波多野(前原滉)は、万太郎のように描けないのかと田邊教授に罵られて死にそうだった野宮(亀田佳明)と組むことを決め、彼らも主人公として自分たちの物語を作って生きていく。 主人公だらけの朝ドラの中で、じゃあ万太郎は主人公として不要なのかというとそうではなくて、彼が進むことで周りの主人公たちも違う道へと進む。ピタゴラスイッチのピタゴラ装置を一番最初に転がるビー玉みたいな存在、それが万太郎だなあと思います。万太郎が勢いよく転がっていくから、彼がコツンと当たった別のビー玉それぞれがいろんな装置を動かして、道を変えて、大きな世界を作っている。自分勝手に進む、勢いばかりの万太郎だけれど、その勢いがあるから、他のビー玉たちは動いていける。 主人公が強くなっていく物語には、戦うべき「敵」がつきもので、今はその位置に近いところに田邊教授がいる。しかし、彼の言動をモラハラでひどいとは思うけれど嫌いになれないのが、またこの朝ドラの不思議なところ。フカフカの枕でないと寝られないとか、妻の聡子(中田青渚)にだけ見せる優しさとか、研究に没頭できない苦悩とか。彼もまた主人公として自分の物語を生きているし、万太郎に動かされたひとりでもある。たくさんの主人公たちが走り続ける、戦うべき敵のいない朝ドラ。そんな物語に、また新しい主人公、園子ちゃんがやってきた。これから始まる、美しい花園のような彼女の物語も楽しみです。 出典:朝ドラWATCHコラム
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ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。
上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。
No.4641 引き出物(カタログギフト悩む)
23/07/24 12:51:30
コピペは要らない
リンク張ればいいじゃん
No.4644 引き出物(砂糖菓子)
23/07/24 22:06:01
>>4641
『らんまん』たくさんの“主人公”の物語が描かれ、戦うべき“敵”もいない朝ドラ(第16週)
弱くて無力な主人公が、立ちふさがる敵と何度も戦ううちに強くなり、最後には大きなことをやり遂げる。朝ドラって、だいたいこんな感じの物語なことが多いですが、折り返しをすぎて、今回の『らんまん』はそういうわかりやすいお話ではないことがわかってきた。
主人公の槙野万太郎(神木隆之介)、いつもずうずうしく自分のわがままを通してて、ちっとも弱くない。そして、第16週が終わったところでまた大きな疑問がむくむくと……いったい、この朝ドラの主人公は誰? 週の後半、主人公のはずの万太郎は採集旅行に出てしまってずっと留守。そして大量の採集した植物を家に送りつけて、お腹の大きな寿恵子(浜辺美波)に標本を作らせるという、朝ドラ主人公にはあまり見られない、いつもの自分勝手さを発揮。身重の寿恵子に何かあったらどう連絡を取ればいいんだと、長屋のみなさんも視聴者もハラハラするんだけれど、「自分は草花の精だから、その辺の草花に伝えてもらえばいい」って、なんですかその謎の通信手段。差配のりん(安藤玉恵)が「ボケ! おたんこなす!」と言いたくなる気持ち、わかる。
そんなふうに、わがままで自分勝手な主人公がほとんど画面上に出てこない回もあるのに、物語は動いていく。というよりもむしろ、彼以外の登場人物全員が主人公の、たくさんの物語が同時進行しているのを見ているような。長屋では、小春ちゃ(山本花帆)んが秘めていた両親への思いを寿恵子に打ち明け、おゆうさん(山谷花純)は子どもを手放した痛みを語る。彼らも主人公として、懸命に生きている。
東大植物教室でも、物語は進んでいる。万太郎と大窪(今野浩喜)が新種を発表することに成功し、喜びにわく一方、田邊教授(要潤)の戸隠草研究は花を咲かせることができずに遅れをとって失敗する。どんな努力も、一手負ければそれで終わり。「どんなに研究したって明日全てが無駄になるかもしれない」と、自分が属している場所が世界と競争する戦場なことを思い知らされて苦悩する藤丸(前原瑞樹)。優しくて人の痛みをわかりすぎてしまう彼は、休学してその特性をいかす道を探す。その物語の中では、彼もまた主人公。藤丸のことを思って、さみしすぎて死にそうだった波多野(前原滉)は、万太郎のように描けないのかと田邊教授に罵られて死にそうだった野宮(亀田佳明)と組むことを決め、彼らも主人公として自分たちの物語を作って生きていく。
主人公だらけの朝ドラの中で、じゃあ万太郎は主人公として不要なのかというとそうではなくて、彼が進むことで周りの主人公たちも違う道へと進む。ピタゴラスイッチのピタゴラ装置を一番最初に転がるビー玉みたいな存在、それが万太郎だなあと思います。万太郎が勢いよく転がっていくから、彼がコツンと当たった別のビー玉それぞれがいろんな装置を動かして、道を変えて、大きな世界を作っている。自分勝手に進む、勢いばかりの万太郎だけれど、その勢いがあるから、他のビー玉たちは動いていける。
主人公が強くなっていく物語には、戦うべき「敵」がつきもので、今はその位置に近いところに田邊教授がいる。しかし、彼の言動をモラハラでひどいとは思うけれど嫌いになれないのが、またこの朝ドラの不思議なところ。フカフカの枕でないと寝られないとか、妻の聡子(中田青渚)にだけ見せる優しさとか、研究に没頭できない苦悩とか。彼もまた主人公として自分の物語を生きているし、万太郎に動かされたひとりでもある。たくさんの主人公たちが走り続ける、戦うべき敵のいない朝ドラ。そんな物語に、また新しい主人公、園子ちゃんがやってきた。これから始まる、美しい花園のような彼女の物語も楽しみです。
出典:朝ドラWATCHコラム
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