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SMBC日興証券の相場操縦 法人と元役員 起訴内容認める 初公判
2022年10月28日 15時25分 NHKニュース
大手証券会社SMBC日興証券の相場操縦事件で、不正な株取り引きを行ったとして、金融商品取引法違反の罪に問われている元役員と、法人としてのSMBC日興証券の初公判が開かれ、いずれも起訴された内容を認めました。
SMBC日興証券は、特定の銘柄の株価を維持するために、大量に買い付けるなど不正な株取り引きを行ったとして、幹部ら6人と法人が金融商品取引法違反の相場操縦の罪で起訴されました。
このうち、法人としてのSMBC日興証券と、株式の運用などを行うエクイティ本部の前の副本部長、杉野輝也被告(57)の初公判が、東京地方裁判所で開かれ、出廷した近藤雄一郎社長は「間違いありません」と起訴された内容を認め「社会の皆様にご迷惑をかけ、心から深くおわびします」と謝罪しました。
また、杉野前副本部長も、起訴された内容を認めました。
検察は冒頭陳述で「大株主からまとまった株を買い取り、投資家に転売する『ブロックオファー』と呼ばれる取り引きで、対象銘柄の株価が大幅に下落すると、取り引きが中止されてしまうと懸念して、大量の買い付けを行った」と主張しました。
この事件をめぐり、金融庁は今月(10月)7日、会社に対し、問題となった業務を3か月間停止するよう命じるとともに、内部管理態勢の強化や、経営責任の明確化を図るよう求める業務改善命令を出しています。- 0
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