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- 22/02/21 22:11:29
お笑いタレントの明石家さんまが19日夜、パーソナリティーを務めるMBS「ヤングタウン土曜日」に出演。北京五輪でフィギュアスケート男子の羽生結弦について言及したコメントが反響を呼んでいる。
だが、10日のフリーで前人未到の4回転半ジャンプに挑んだ演技は大きな感動を呼んだ。羽生は14日の記者会見で、「平昌の時もそうでしたけどね。何か言ったら絶対嫌われるっていうか。何かしら言われるんだろうなという怖い気持ちももちろんあるんですけど、でも事実なので。前日(9日)の練習で足を痛めて、4回転半で思いっきり。まあ、自分の中でも一番にしめて、片足で降りに行って、その時に捻挫しました。その捻挫の程度も思ったよりひどくて、本来だったら、普通の試合だったら、完全に棄権していただろうなと思います」と告白。ドクターからは「もう10日間絶対安静してね」と言われたほど患部の状態は深刻で。フリー当日は痛み止めの注射を打ってフリーに臨んだという。
この記者会見後に収録された番組で、さんまは「『ケガをおして出た』って。オリンピッククラスの人は全選手、ケガをおして痛み止めを打ちながらやってますからね」と話し、「あれはまあ、羽生君の言うのもわかるけども、言ってほしくなかったコメントやな、俺はな」指摘。「これから羽生君もどうしていくのかなぁ。次(の五輪)は目指すのかなぁ、彼は。なんかもうあまりにも男として、とか、フィギュアスケーターとして、完成してるから、俺ら嫉妬するよね」と評価していた。
羽生を取材したスポーツ紙記者は「さんまさんの見解は十分に理解できます。色々な考え方があるでしょう」と強調した上で、こう語る。 「ネット上の書き込みを見てると、言葉が切り取られて違うニュアンスになっているかなと。羽生選手の一連の発言が『負けた言い訳みたいに聞こえる』と批判の声が見られますが、記者会見を見ればそのような意図でコメントしているわけではないことは一目瞭然です」 羽生は表現豊かなスケーターだという。 「喜怒哀楽を前面に出していましたが、五輪を連覇して存在が神格化されたことで、自分の発言の影響力を考えて慎重な表現が多かった。今回の北京五輪では弱みを見せるようになり、羽生らしい真っすぐで純粋な言葉が多く聞かれるようになった。捻挫をしていたという告白も人間味を感じました」 羽生は記者会見の最後にこう語っている。 「このオリンピックが最後かと言われたら、ちょっとわかんないです。やっぱりオリンピックやってみて、オリンピックって特別だなと思いました。何て言えばいいんですかね。ケガしていても立ち上がって挑戦するべき舞台と思います。フィギュアスケーターには他の舞台はないので、すごく幸せな気持ちになっていたので、また滑ってみたいなという気持ちはもちろんあります」 競技者として現役続行するか去就は決まっていないが、世界のファンを魅了する「唯一無二の表現者」である事実は変わらない。
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