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    22/02/14 17:54:46

    ■長引く後遺症 精神的に追い詰められ…

    長期化する後遺症は、身体以外にも影響を及ぼしている。

    大阪市にある北野病院の後遺症外来。診察を受けているのは、2021年4月に感染が判明して後遺症が続く20代の女性だ。

    後遺症が続く女性(20代):
    普通にテレビ見ているだけで、脳がぐにゃんとなる感覚、脳に血がいかない感覚とか。何が原因かわからなくて、ちょっと運動したら急に眠い、家に帰りたい、体が重たい。ものすごく悲しくて、なんでこんなに絶望的なんやろう。

    仕事にも復帰できないまま、先が見えない状況に精神的に追い詰められている。

    後遺症が続く女性(20代):
    不安が止まらなくて、それがしんどくて…働けるところまで体力がいつ回復するのかとずっと考えてしまって、心配で

    女性を診察する医師は…

    北野病院 丸毛聡医師:
    体が本当にしんどくて、長い期間、それに悩まされる。そういったことから途中で二次的に精神疾患、うつ病や不眠症などを発病する方がいるが、決してそれは精神的な要因だけでなっているものではなく、(周囲には)本当に身体がしんどい病気だということは認識して欲しい

    ■後遺症に職場の理解なく退職迫られる人も

    後遺症を職場から理解されず、退職を迫られる人もいる。
    大阪市の40代の男性は、1年2カ月にわたって息切れや倦怠感、腹部の痛みなどの症状が続き、仕事も休んだままだ。

    後遺症が続く男性(40代):
    4歳の娘がいるんですが、娘がパッと逃げて、5~8メートルぐらい軽く追いかけると倒れそうになります

    男性は2020年の11月に、建設関係の職場でクラスターが起きて感染が判明。会社からの申請で労災と認められ、休業補償が出ることになった。
    しかし体調不良が続き、感染の翌月、2020年の12月に医療機関で後遺症と診断された。すると、社長の態度は一変した。

    後遺症が続く男性(40代):
    (社長は)会社が負担している分の厚生年金と社会保険料がもったいないから、辞めろと

    2021年2月、男性と社長のLINEでのやりとりだ。

    社長:
    うちも毎月半分負担してるから実際しんどいねんけどな。

    男性:
    完治したらまた働くつもりでしたが、どうしたら良いのでしょうか?

    社長:
    多分無理やから、それとなしに言うてるつもりやけど、早く自宅で出来る仕事を見つけた方がいいんちゃう。

    さらに2021年10月には、社長から直接、こんな言葉を投げかけられたという。

    男性が社長とのやり取りを記したメモ:
    お前の生活、何してるか見てるからな。監視してるからな。

    2021年12月からは、会社は休業補償を続けるための書類を、男性に渡さなくなったということだ。

    後遺症が続く男性(40代):
    (社長から)後遺症は仮病やと言われたので。なに仮病使ってんねんと。元に戻るためにいろんな病院に通っていて、正直、そこでいっぱいいっぱい。ただ(休業補償を)もらわないと、生活ができなくなる。(休業補償がなければ)持ち家でローンも払っているので、多分家も売らないかん

    男性は労働基準監督署に相談して、今後は会社を介さずに休業補償の手続きを進めることにしている。

    男性は、後遺症のことを周囲に理解して欲しいと訴える。

    後遺症が続く男性(40代):
    さぼりたいから病院に行っているわけでもないし、しんどくないのにしんどいと言っているわけでもない。行政、会社を経営されている方、人事の方、同僚とか、そういう方たちにも分かって欲しい

    長期化するコロナ後遺症の現実。今後、さらに苦しむ人が増えるおそれがある中、周囲の理解とサポートが求められている。

    (関西テレビ「報道ランナー」2022年2月3日放送)

    https://www.nippon.com/ja/news/fnn20220212313144/amp/

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