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- 弘南線
- 22/01/26 21:10:58
1月21日夜、東京・池袋のホテルで男性(82)が刃物で刺されて死亡しているのが見つかった事件で、警視庁は翌22日、藤井遥容疑者(24)を殺人容疑で、小林優介容疑者(29)と弟の小林翔太容疑者(25)を犯人隠避容疑で逮捕した。悲劇が起きた背景には、藤井容疑者を操るようにして“パパ活”させていた兄弟の存在があった。被害男性は、池袋のホテル街でよく姿を見かける“有名人”だったという。
優介・翔太の両容疑者は女性になりすますなどして、パパ活に応じる男性をスマートフォンのアプリで募集していたという。そうして引っかかった客を藤井容疑者にあてがい、日ごろから金儲けをしていた。今回の事件でも兄弟がパパ活の交渉をまとめ、藤井容疑者をホテル近くに向かわせたとみて、警視庁は更に詳しく調べている。
捜査関係者は「藤井容疑者が路上に立って、近くを通る男性に声をかけていたという報道もあったが、それでは効率が悪くアプリを使うようになったようだ」と語る。
「藤井容疑者は兄弟の言いなりで、パパ活で得た金銭も大半を兄弟に渡していた。藤井容疑者には精神疾患の可能性もあり、今後は精神鑑定などの結果も踏まえ、慎重に捜査を進めていく予定です」
兄の優介容疑者は取り調べに対し、「藤井容疑者は元交際相手」と供述しているという。
「藤井容疑者には盗癖があったようだ。『カッとなって刺した』と供述している。被害男性と藤井容疑者は21日の午後8時10分ごろ、ホテルにチェックインした。部屋に入り、被害男性がシャワーを浴びていた間、藤井容疑者が財布から現金を盗もうとし、それが見つかってトラブルになったのではないかと見ている。押収した現金の指紋を調べるなどして、慎重に裏付け捜査を続けています」(同・捜査関係者)
捜査で3人の逃走経路も判明している。藤井容疑者はカッターナイフを使い、男性の胸や足などを刺して殺害した後、一人でホテルを出た。
「その後、優介・翔太の両容疑者と池袋駅周辺で合流。『遠くまで逃げよう』と話し合い、優介容疑者が土地勘を持つ八王子市に向かうことに決めた。新宿区内のマンガ喫茶などで時間を潰し、朝になって八王子方面へ電車で移動。JR西八王子駅で降りたところ、捜査員に気づいた3人はばらばらに逃走したが、いずれも身柄を確保された」(同前)
一方、殺害された男性は、池袋の“アンダーグラウンド”な世界では知られた存在だった。風俗業界に詳しい関係者が明かす。
「パパ活などを使い、週に何度も様々な女性とデートを楽しんでいるおじいちゃんとして有名でした。『~ちゃん』って愛称で呼ばれるくらい、この界隈では親しまれていた。奥さんを先に亡くしてしまったとのことで、きっと寂しかったのでしょう。年齢が年齢なので、密室の中で女性と話すだけで満足していたのかもしれません。今も土木作業員として働いているらしく、高齢の割には元気でしたし、お金は持っているようでした」
ノンフィクション作家の酒井あゆみ氏は、「昨年11月、歌舞伎町のビル屋上で男性が暴行を受け殺害された事件が、今回の事件の遠因になっている可能性があります」と指摘する。
「歌舞伎町にあったコマ劇場の跡地に新宿東宝ビルが建ち、その前の広場にたむろする10代や20代の若者が“トー横キッズ”と呼ばれるようになりました。未成年でも酒を飲むといった違法行為が問題になっていたのですが、中にはパパ活に手を染める女性や、それを仲介する男性の存在も明らかになっています。暴行事件の後、トー横キッズの相当数が池袋に移動しました。池袋を根城にパパ活も辞さないという女性が最近になって増えていた矢先でした」
夜の街で暴走する若者たちを規制するすべはないのだろうか。
デイリー新潮編集部
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd7a4ec3a8b07d37dca35741cb51eea31ab5a5e8?page=2
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