ネット上のワクチンデマの65%、わずか12人によって拡散されていた その手口とは【米国調査】

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  • 21/07/28 12:22:41

【要約】
・SNS上では新型コロナウイルスワクチンに関するデマが氾濫し、人々の不安を煽っている。

・米国の民間会社が調査したところ、それらのデマのうち65%がたった12人のインフルエンサーによって生み出され、拡散されたということがわかった。

・12人のインフルエンサーらは自らの影響力を生かして、新型コロナウイルスに効果があると謳った消毒液や治療薬、ビタミン剤などを販売したり、講演会を開いて聴講料をとったり、ウェブ広告料を得たりと、それぞれが大きな収入を得ている。

・中には医師もおり、反ワクチンセミナーを開いては1人2万円の参加料を徴収、1度に4000万円以上を荒稼ぎしている 。

  ◇   ◇   ◇

ワクチンデマと暗躍インフルエンサーの手口

2021年7月18日 14:10
テレ朝NEWS24

SNS上ではいま、新型コロナウイルスワクチンに関する、耳を疑うような「根拠のない情報」が氾濫している。

「接種した腕に磁石やスプーンがくっついた」
「接種した人に近づいた子どもたちが相次いで鼻血をだした」 
「ワクチンにはマイクロチップが入っていて摂取した人は5Gネットワークで監視される」

(略)

これ以外にも「接種した人の近くにいると体調不良を起こす」「不妊になる」「遺伝子操作されてしまう」など、科学的根拠のない情報も氾濫している。
こうした誤った情報について、民間の調査団体が分析した結果、12人のインフルエンサーの存在が浮かび上がってきた。

■拡散している12人のインフルエンサー

民間の調査団体CCDH=デジタルヘイト対抗センターが「反ワクチン運動」を分析した結果、
SNS上で拡散された誤情報のうち65パーセントがたった12人のインフルエンサーによって生み出され、拡散されたということがわかった。

そのうちの1人がオハイオ州の現役医師シェリー・テンペニー氏。
オハイオ州議会でワクチンの危険性を証言したのだが、その内容は医師とは思えぬものだった。

テンペニー医師
「ワクチンを接種した学校教師の周りにいる子どもたちが鼻血をだしたり目が充血したりしている。
脳卒中や心臓発作を起こしている。これは、ワクチンを通して何かしらが周囲の人に移されていると考えられる。
ネット上のマグネットチャレンジを見たことがあるでしょう。私たちはワクチンには金属片が入っていると考えている」

科学的根拠は一切示さなかったが、「現役医師」という肩書は、多くの人を信じさせてしまう力を持っている。
CCDHの調査によると、テンペニー医師は一時、80万人を超えるフォロワーをもち、繰り返しフォロワーを対象に「反ワクチンセミナー」を開催したという。
参加者から1人2万円ほどの参加料を徴収し、1度のセミナーで4000万円以上荒稼ぎしたこともあったという。

調査によれば、12人のインフルエンサーらは自らの影響力を生かして、新型コロナウイルスに効果があると謳った消毒液や治療薬、ビタミン剤などを販売したり、講演会を開いて聴講料をとったり、ウェブ広告料を得たりと、それぞれが大きな収入を得ているという。

■なぜ「信者」がうまれるのか?

CCDHのイムラン・アーメッド氏の分析によると、こうした動きは決して新しいものではないという。

CCDHアーメッド氏
「パンデミックは多くの不安を生み出しました。多くの人が何が正しくて何が間違っているかに困惑し、どこで正しい情報が得られるのか戸惑っています。こういうことが起きた時、一部の人々は『陰謀説』のような、より大きな答えをほしがります」

地震や洪水、原発事故など、大災害が起きた時には、これまでも数々の『デマ』が拡散してきた。それを後押ししているのがネットの特性だという。

>>1に続く

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    • 21/07/28 12:23:09

    CCDHアーメッド氏
    「悪い情報の方が物議をかもし、注目されるため、ネット上ではタイムラインの上位に表示されてしまう。真実かどうかではなく、注目度に準じてトップに表示されてしまうため、悪い情報が良い情報よりも優先的に拡散されてしまうのです」

    「感情をあおる内容ほど広がりやすい」というネットの特性が、誤情報の拡散に拍車をかける。そして、一部のインフルエンサーがこうした「人々の不安」に便乗して金儲けをするという構図が見えてくる。

    日本でもネット上で「マスクを着用すると病気になる」「世界中で子どもの死亡例はない」「新型コロナウイルスなんて存在しない」といった、科学や事実を無視した投稿が目立つようになってきている。こうした誤情報を信じてしまった人に、正面から「間違っている」と否定してもあまり効果がないとすれば、どうすればいいのか?

    CCDHアーメッド氏
    「最善の策は、ネット上の誤情報に反応しないことです。批判や否定のためだとしても、誤情報の投稿に反応してしまうと、その誤情報をより目立たせることになります」

    アメリカでは若者を中心にワクチンの接種ペースが急速に鈍化している。もちろん誰にでもワクチンを接種しない権利はあり、個人個人が自らの意思で判断すべきことだ。しかし、科学や事実に基づかない誤った情報や恐怖心をあおる情報に左右されてしまう人が多くいることも事実だ。

    不安に思うような情報、真偽がわからない情報に接した時は、それらに反応するのではなく、自分の手で複数の情報源にあたり、正しい情報を得て判断することが重要だ。

    テレ朝NEWS24
    https://www.news24.jp/articles/2021/07/18/10907933.html

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