・退屈なメインストーリー
本作はストーリーにかなり力を入れたと開発陣が力説しておりましたが、それでこれ？という感じです。
まだ序盤は良かったですが、中盤以降プレイ時間水増しのためとしか思えないお使いクエストがメインストーリーに組み込まれ始め、テンポが悪く退屈なゲームプレイが続きます。会話だけのイベントシーンも多くありますが、キャラが棒立ちで話してるだけのシーンもかなり多く(しかも話してる内容が退屈）、オープンワールドではないストーリー重視のゲームでやることではないですね。
サイドクエストも何個かはプレイしましたが、内容が単調で、はなしも面白くないです。

・地味で記憶に残らない登場人物たち
FFって良くも悪くもキャラゲーの側面もあると思いますが、本作の敵味方含めて登場人物たちはキャラデザも、セリフも設定も、本当に魅力がありません。過去作と比較してリアル寄りの世界観だからと思いますが、それを差し引いても記憶に残らない。過去のFF作品と比較しても分かりやすい特徴がないキャラクターが多すぎます。

・QTEだらけのボス戦、大味すぎる召喚獣バトル
23年現在のアクションRPGのボス戦で、ここまでQTEを多用する必要性がありますか。長ったらしい戦闘ムービーみながら表示されたボタンを押すだけのゲームプレイが楽しいですか？あと召喚獣同士の戦闘は大味すぎて微妙です。

・全体的に画面が暗い
そもそも暗めのフィールドやイベントシーンが多いのも一因なのでしょうが、やはり最後までプレイしてみた感想として、他ゲームと比較して画面は全体的に暗いですよ。

・パフォーマンスモードでもフレームレートが安定しない
最適化不足なのかPS5の性能の限界なのか、もしくは強制モーションブラーのせいなのか分かりませんが、パフォーマンスモードでもけっこう安定していないのは気になりました。

メインストーリー最後までプレイしてみた感想としては、100点中70点くらいの凡作という感じです。
★1なのは、7年ぶりのFFのナンバリング最新作として、そしてディレクターの方が仰っていた最近のスクエニが期待に応えられていないという認識があるなら、尚更もっと完成度を高めて世に出すべきだったのではないかと感じてしまったからです。
この作品はスクエニの看板タイトルであるFF作品として、期待に応えられている作品ではないと思います。