来島海峡でケミカル船と衝突　貨物船沈没　日本人乗組員３人行方不明 へのコメント（No.12）

２７日午後１１時５５分ごろ、愛媛県今治市沖の来島（くるしま）海峡で「外国船と日本船が接触した」と、第６管区海上保安本部（広島市）に通報があった。今治海上保安部（今治市）によると、日本の貨物船「白虎」（１万１４５４トン）がマーシャル諸島船籍のケミカル船「ウルサン　パイオニア」（２６９６トン）と衝突し、転覆。２８日午前２時４５分ごろに沈没した。

海保は、貨物船の日本人乗組員１２人のうち、９人を救助。船長の佐藤保さん（６６）▽１等機関士の小川有樹さん（２７）▽２等機関士の上畠隆寛さん（２２）――の計３人が行方不明となっており、海保の巡視艇やヘリなどが捜索している。

今治海保によると、貨物船は２７日午後４時半ごろ、自動車部品を積んで神戸港を出港。２８日午前５時半に福岡県の苅田港に入港予定だった。一方、ケミカル船は２５日に中国を出港、２８日午後２時に大阪港に入港予定だった。ケミカル船の乗組員１３人のうち８人は韓国籍、５人はミャンマー国籍で、全員が無事という。油の流出は確認されていない。【山中宏之、遠藤龍】