- なんでも
- 毛利元就
- 21/03/13 17:22:50
日本経済新聞によれば、全国で最も空き家数が多い市区町村は、東京都世田谷区の約4万9000戸。そして、それに次ぐのが東京都大田区という意外な結果になりました
空き家が全国で増えているのは深刻な問題ですが、東京には関係ない地方の問題だと思い込んでいました。母数が大きいから空き家も多くなる傾向になるのは当然ですが、それにしても、1つの区に約5万戸の空き家というのは意外です。
世田谷と言えば、成城学園などの高級住宅地もあるブランド住宅地ですが、実はアクセスの悪いエリアも存在します。また、東急世田谷線沿線や祖師谷地区などには、高齢者が多く、古い戸建てや小規模アパートが多いそうです。古い建物が建替えられずに放置され、空室が目立つようになると、そのエリアに住みたいと思う人が減っていきます。それが、さらに空き家を増やす結果になり、街の魅力を低下させるというスパイラルに陥ってしまうのです。
東京の世田谷でこのような動きが目立っているのは、不動産はブランドよりも利便性が重視されるようになってきていることを示していると思います。
かつては田園調布や成城学園といった全国区で知名度のある高級住宅地に自宅を構えるのがステイタスでした。しかし、どちらも都心部からのアクセスは便利とは言えず、車で移動するような人でなければ、あまり住みたいとは思いません。住民も高齢化し、面倒な近隣住人とのコミュニケーションを嫌う若者が増えています。
ブランド住宅地に住むより、駅からの距離が近く、都心へのアクセスが良い住宅地に住む方が良い。そんな、見栄よりも現実を重視する人がこれからさらに増えれば、世田谷のブランドイメージは更に崩壊していくことでしょう。
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