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“ベルト”着用なし…駅でベビーカーから乳児落ち頭の骨折る重傷 運んでいた駅員個人に刑事・民事両方の責任か
3/6(土) 12:06
配信
関西テレビ
ベビーカーから乳児を落として大けがをさせてしまった今回の事故。誰にどんな責任があるのか?
2月25日、滋賀県大津市のJR志賀駅で、ベビーカーから乳児が滑り落ちる事故がありました。
この駅はエレベーターが無いため、乳児を連れた乗客の移動を駅員が手伝いに来ました。そして駅員が、乳児が乗ったままのベビーカーを持ち上げて階段を降りたところ、乳児が滑り落ち、命に別状はないものの頭の骨を折る重傷を負ってしまったのです。
JR西日本の社内ルールでは駅員がベビーカーを持って階段を移動する時は、子供が乗っていない状態で運ぶように定められていました。
ベビー用品メーカーは『乗ったまま』の持ち運びについて…。
コンビ 担当者:
「そのまま持つと持ち上げた時に外れて、お子さまが落ちてしまうような可能性が考えられます。必ずお子さまは抱っこした状態で、ベビーカーを持ち運ぶようにお願いしております」
さらに落下した際、乳児にはベルトがつけられていませんでしたが、子育て世代からはその危険性について…。
30代女性:
「しっかり(ベルトを)つけて落ちないようにしている。すごく動く時期なのでベルトがないと危ないです」
JR西日本は、「再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
ベビーカーから乳児を落として大けがをさせてしまった今回の事故。誰にどんな責任があるのでしょうか?菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「例えばこの赤ちゃんの治療費などの民事責任に関しては、担当した駅員さん、それから使用者である鉄道会社、JR西日本に責任があります。
もう一つの刑事責任としては、駅員は過失傷害罪に問われる可能性があり、場合によっては業務上過失傷害ということになりうるかと思います。これは担当した駅員さん個人の責任ですけれども、こういう刑事責任も発生するという重大な事故なので気を付けて頂きたいです。
ただ、もし示談というようなことで話がまとまれば、こういう大きなことにならないかもしれませんが、くれぐれもベルトをするとか発生防止に努めて頂きたいと思います」
(関西テレビ3月3日放送『報道ランナー』内「そこが聞きたい!菊地の法律ジャッジより)- 0
21/03/06 14:00:50