- ニュース全般
- 前田慶次
- 21/02/01 20:27:41
作者の美大教授は「創作」を主張
ウサギのキャラクター「ミッフィー」にアヒルのくちばしをつけたアート作品が中国で物議を醸している。作者の美大教授は「盗作ではなく流用をもとにした創作」と主張するが、近年は中国でも著作権への意識が浸透しつつあり、大きな批判を呼んでいる。
アヒルのくちばしをつけたミッフィー
中国8大美大の一角である、広東省・広州美術学院の教授で、跨媒体芸術学院長(インターメディア学部長)を務める馮峰(フォン・フォン)の作品が、1月15日以降、オンラインで騒動に発展している。
広州市の日刊紙「南方都市報」によると1月1日、同市中心部の高級画廊・学有緝煕(XYギャラリー)で、馮峰の個展「鴨兎元旦(ラビットダッグ・エッグ)」が開幕した。展覧会は、観覧無料で子供も親しめる動物のキャラクターがテーマということもあり、連日、家族連れやカップルが会場を訪れている。
「鴨兎(ヤァトゥ)」とは、馮峰が考案したウサギのキャラクター。その名の通り、黄色い鴨(アヒル)のくちばしを備えた兎(ウサギ)という容貌だ。ただそれは、どこからどう見ても、世界的なウサギのキャラクター「ミッフィー」そのもの。
ミッフィーは、オランダのグラフィックデザイナー、ディック・ブルーナ(1927~2017年)が1953年に描いた絵本『ナインチェ』に登場する、擬人化されたウサギの主人公「ナインチェ・プラウス」のこと。
英語でミッフィー、日本語でうさこちゃん、中国語で米菲兔(ミィフェイトゥ)などと呼ばれ、50以上の言語に翻訳され、絵本の販売数は累計8500万部超。
英国のピーターラビットと並び、世界で最も有名なウサギと言える。
https://courrier.jp/columns/230963/
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