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「公立でたくましくなる」はすべての子どもに当てはまらない
一つは内申です。内申は先生の主観が反映される仕組みとなっています。なので、納得のいかないことがたくさん出てきます。子どもなりに、親なりに頑張ったことが評価として返ってくるわけではないという不確定性があります。よって公立に行くということは、何かがんばったから状況を変えられるということに対して、どこか諦めを交えた“覚悟”だと私は思っています。理不尽がたくさんある。だからこそ、社会に出た時に人間関係においてもいろいろな社会の理不尽がたくさんありますから、そうした中で生きていくたくましさが生まれるといわれます。それが公立の良さとしての事実だと思うんですね。
でも勘違いしてはいけないのは、公立に行ったらみんなたくましくなるかといったらそれは違っていて、生き残った人がたくましいだけなんです。特にお父さん方の傾向として、あれこれお膳立てしてやらなくても放り込んだら何とかなるさと、ということを言いがちですが、お母さんが繊細に子育てをがんばってきたご家庭の場合、まず公立の学校の理不尽さや不透明さ、自分が関われないというストレスが耐えられないこともあります。
また、公立は絶対評価で子どもを画一的に見る傾向にあり、いわゆる「公立的良き子ども像」の枠に入らないような、たとえば、自己アピールが苦手なお子さんや、何か黙々と自分の好きなことに集中したいお子さんはなかなか汲み取ってもらえない。評価されない。汲み取ってもらえない子が理不尽に対して強くなるかというとそれはちょっと難しい。なので、公立中学に向いている子かどうか、自分は向いている親なのかどうかという事前判断はとても大切なことだと私は考えていますが。しかも公立は先生が任期制で定期的に入れ替わるので、今学校の雰囲気はいいらしい、勉強熱心なんだって聞いていても、それをリードする先生が異動した瞬間に変わるんです。その点も不確実です。
都立トップ校に受かる子は、実は中学に入る前もしっかり勉強している
たとえば、都立トップ校の日比谷高校や西高校に合格する子は、親が「小学生の間はのびのびさせてあげたくて…」とは言っていても、実は毎日家で勉強する習慣は身についている子で、中学受験を選んでも合格できる子なんです。小学校の間に勉強習慣が全くなく、公立中学に入って急に目覚めていきなり日比谷に行く子なんて、320人入学するうち10人いるかいないかでしょう。
トップ校に合格する子は、小学生のうちから地ならしされた上で、中学3年間主要5教科の内申をひたすら5しか取らず、かつ副教科もあますところなく取るために、副教科のための習い事をする対策をしたりもしています。しかも東京の都立のトップ校に受かる子は、鍛え上げられた受験戦士であり、成熟しきった15歳が都内各地から集うんですからそれは並大抵のことではありません。
加えて、地方出身の親御さんには本当によく理解していただきたいのですが、地方の公立トップ校に進学する子どもたちは、その地域の頑張っている家庭であり子どもだということです。そして、その地域のトップ校に赴任する先生はその県や市のトップの先生たちが集まっています。その学校への合格実績が高い塾というのも、地域の有能な先生が集まった塾によって成り立っているわけで、それは東京で言うと中学受験の世界とほぼ同じです。
つまり地方の公立と首都圏の公立とでは、構成メンバーが異なり支える環境も違うんです。それを公立というくくりでそのまま首都圏も同じと思い込むことや、昔の公立のイメージのままでいることは、「古き良き公立ファンタジー」だと私は思っています。自分たちが子どもだった時の公立イメージを当てはめて自分の子どもの進路を判断してしまうようなことは、くれぐれも避けていただきたいと思います。
誤解しないでいただきたいのは、公立は不確定要素が多い、だから中学受験したほうがいいよって伝えたいのではありません。中学受験を選んだら負担も大きいし、リスクもあるし、そもそも合っていないかもしれない。公立にしろ、中学受験をするにしろ、それぞれに問題があります。それぞれにメリットがあります。でもそれは違う種類の問題でありメリットです。どちらを選ぶかは決して簡単に決められるものではありません。それぞれのメリット・デメリットすべての要素を洗い出して、お子さんの道を選んでいくことをおすすめします。
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