- なんでも
- 直江兼続
- 20/12/15 20:20:50
佐久署によると、出火当時は村山さんと妻は不在で、村山さんの小4の息子(10)ら子ども5人と、村山さんの知人女性の計6人がいたとみられる。知人女性と息子(1)は逃げて無事だったという。隣家に住む女性は「寝ていたら『バチバチ』という音が聞こえて息子に『火事だ、逃げろ』と起こされた。村山さんの家の窓から炎が大きく噴き出して、隣の家に逃げた」と出火当時を振り返った。
火災後に連絡が取れなくなっている村山さんの息子と友人の小2男児(8)は、学校法人「茂来学園」が運営する私立大日向小(佐久穂町)に通っていた。同校はこの日朝、緊急の全校集会を開き、泣きながら話を聞く児童の姿が見られたという。学校関係者は「頭が真っ白だ」と言葉少な。多くの子どもたちがショックを受けていることから下校時間を約2時間切り上げた。
同校に子どもを通わせる30代母親は「(どちらも)子ども思いの善良なご家族。なんでこんな不幸が襲いかかるのか……」と声を震わせた。小2男児を知る同級生は「駆けっこが速くて元気いっぱいだった。弟と妹に優しいお兄ちゃんだった」。村山さんの息子の同級生は「ふざけんぼうだったけど優しい性格だった」と話した。
現場では15日朝から、消防や警察が屋根が焼け落ちた住宅の実況見分を始めた。不安な一夜を過ごした住民らが、火災で自宅を追われた近隣の女性を励ます姿も見られた。
近くに住む無職の北村佐武郎さん(81)は「午後10時半くらいにテレビを見ていたら『パチパチ』と音がした。障子を開けたら外が明るかったのでサッシを開けてみたらボウボウと燃えていた。(火が)ものすごい勢いで、うちに来ないか心配だった」と振り返った。70代男性は「近所では前代未聞。子どもが本当にかわいそう」と肩を落としていた。
近所の主婦(68)は「亡くなってしまった方がいるのが切ない。(村山さんの息子は)夏休みにお父さんと近くの駐車場でうれしそうにキャッチボールをしたり、元気に友達と駆けっこしたり、自転車に乗ったりして遊んでいた」と話した。
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