- TV・エンタメ
-
>>635
【大正コソコソ噂(史実)話】その弐
前回お話ししたように、千代ちゃんのモデルの浪花千栄子さんは8歳で奉公したのは芝居茶屋でなくて、仕出し弁当屋「浪花料理」
その奉公に出したのは継母が嫌で千栄子さんが父親から逃げて暮らしていた祖母の家いた叔母でした
祖母の家も余裕なかったのでしょうね~父親には内緒で出したようです
「浪花料理」では千代ちゃんのいた「岡安」のような優しい人たちはいなかったようで、前回話したようなパワハラは日常茶飯事で、下水溝の金網に引っ掛かった米粒まで食べさせられたほど(千代ちゃんは炊事場の流しの排水口まででしたね)
8年が経って奉公先を知らなかった父親が浪花料理にやって来た!
もちろん目的はお金。千栄子さんにはお給料はなく 働く条件で、着るもの(ボロな古着ばかり)と食べるもの(粗末なもの)があればお金は要らなかったので貯金など無かった
それを知り怒って騒ぎ出した父親に主人が退職金代わりに15円を父親に渡した これによって浪花料理を辞めたけど、父親は今度は千栄子さんを材木屋に身売りさせた
材木屋ではパワハラとは無縁ないい人達だったけど、2年が経って父親が最初に2年分の給料を先払いで貰っていたことを知った18歳の千栄子さんはこの先も父親に食い物にされる…今度こそどこに売られるかわからない!と思い、店に無断で(置き手紙をして)貰っていた1ヶ月分の給料12円を持って足袋と下駄を買い汽車で京都に逃げたようですよ
千栄子さんはシズさんのような人から「逃がしてもらった」のではなく、実際には自分から「逃げ出した」んですね…
つづく!- 0
20/12/27 16:53:08