パソナ、本社機能を淡路島に移転 社員1000人を異動

匿名

足軽(弓)

20/09/01 10:55:34

人材派遣大手、パソナグループは31日、東京にある本社の主要機能を兵庫県の淡路島に移す方針を明らかにした。営業、人事部門などの社員約千人を来年春までに淡路島に異動させる。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が普及したことを受け、「どこでも仕事ができる」ことを実証する。パソナは淡路島の西岸にテーマパークや劇場、レストランなどを開設しており、こうした観光事業との相乗効果も狙う。

【写真】「ニジゲンノモリ」で等身大ゴジラを体感

 異動の対象となるのは、取引先とパソコンを通じてオンラインでやり取りができる営業部門や、給与計算、福利厚生などを担う人事部門の社員ら。デジタル技術を活用して社内を変革する「デジタル・トランスフォーメーション(DX)センター」を設置する。異動してくる社員が入居する新たなオフィス(約5300平方メートル)について既に賃貸契約を進めており、大浴場、バーを備えた社宅(140室)や寮も完備する。

 営業部門ではパソナが提供する各種のサービスについて取引先とオンラインでやり取りするが、そうしたデータの履歴から顧客のニーズを正確に把握し、ニーズに応じた企画を提案することで仕事の効率化を図る。また、人事部門が手掛ける社員の給与計算業務なども東京本社から移す。取締役会や経営会議も淡路島で開催する計画だ。

 コロナ禍で在宅勤務が普及したことから、IT系の企業ではリゾート地にサテライトオフィスを設け、満員電車で都会に通勤する必要がない勤務形態も見られるようになったが、パソナのような大手企業が淡路島に本社を移すケースは珍しい。

 「上場企業の先陣を切って本社機能を地方に移転する。淡路島では賃料などが首都圏に比べて5分の1程度と安く、節減できた経費は社員に還元できる」(南部靖之代表)という。

 また、パソナは兵庫県立淡路島公園内に、フィールドアスレチック(野外運動施設)などが楽しめるテーマパーク「ニジゲンノモリ」を開設しており、8月には怪獣「ゴジラ」のミュージアムもオープン。同月には劇場と和洋食レストランを備えた「青海波」も開業したほか、人気キャラクター「ハローキティ」のレストランなども営業している。

 このため本社機能を淡路島に集約することで、社員のレストラン利用を促進したり、取引先を各施設に招致したりするなど、相乗効果を図って施設の利用率を高める狙いもある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d27fe8416eb8ce70c1bc13a050d5a6ee83401ca2

コメント

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  • No.41 尼子晴久

    20/09/04 07:25:30

    2020/09/03 20:06神戸新聞
    パソナ代表「将来は船の上に本社」 淡路島に本社機能移転はコロナで決断
    2024年5月末までに、段階的に主な本社機能を東京から淡路島に移し、社員約1200人が新たに島内で働く方針を示した総合人材サービスのパソナグループ。千人超の“大移動”に、島民らの関心が高まっている。同社の動きは、島の将来にどのような影響をもたらすのだろう。このほど本紙単独インタビューに応じた南部靖之代表(68)の言葉から探ってみたい。(上田勇紀)
     Q まず、移転計画を整理したい。同社によると、東京の本社にはグループ社員が現在、約4600人いる。そのうち人事や経営企画などの管理部門は約1800人。今回の移動対象は、この1800人のうちの約1200人という。
     A 来年春までに、もうあと半年後ですよ、約400人来ます。その1年後までに400人、さらに1年後までに400人というような形を考えている(南部代表、以下同)
     Q 行政を含めて関心が高いのは、1200人がどこに住むのか、ということ。少子高齢化で人口が右肩下がりの時代に、千人超が移り住むとなれば、税収や教育、商業など各方面へのインパクトが期待される。
     A そりゃ神戸に住んでもいいが、基本的には全員島内だと思う。住む場所は探している。たいてい淡路市。南あわじ市にも社宅(140室)を用意している
     Q ただ、東京に生活拠点を置く社員が、すんなりと淡路島へ移ることができるのか。インターネット上でも「社員は異動を拒否できるのか」などと話題を呼んでいる。
     A 来たくない人もいるだろうが、手を挙げている人がめちゃくちゃ多くて。独身者を想定していたけど、家族連れも多い。これまではみんな、地方は「都落ち」と思っていたが、国の調査でも地方への関心が高い。(家族連れが多く移住すると)小学校がパンクしてしまうかもしれないから、受け入れ可能かどうか問い合わせている。淡路島は最高。教育でいうと、神戸高校とかと同じ学区。さまざまな教室など社員の福利厚生施設も充実させる。(神戸や四国などへ)1時間圏内。空港が近く、どこにでも行ける。(移転は)雇用創出にもかなりつながる
     Q 同社は主要事業の人材派遣業に加え、2008年に淡路島に進出。島北部でレストランやテーマパークなどを次々と展開している。南部代表は神戸市垂水区出身で、関西大工学部卒。淡路島への思い入れは、そうした生い立ちから生まれたのか。
     A 舞子にいたからね。江井とか五色浜とか知ってる。でも(本社機能移転は)コロナがなかったら最終決断していなかった。淡路島が遠いという感覚は全くない。旅行が好きだし、アメリカにも住んでいたから。僕は今年に入ってほとんど島にいるが、もうすぐ(住民票を淡路市に移して)こっちに来ます
     Q インタビュー中、話題は多岐に及んだ。東京一極集中からの脱却や、コロナ禍での働き方の見直し、島の豊かさ…。南部代表は、島に骨を埋める思いなのだろうか。
     A 骨を埋めるとなると、また…。移動に関しては、全く(苦にならない)。将来ね、船の上に本社作ろうと思ってるから。インターネットが全部可能にする。何も、土の上にいなくたってね

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