宮本武蔵(強い)
ジャニーズと各局の忖度関係
18日は朝から夕方まで各情報番組のトップ扱いで、山下智久と亀梨和也の処分に関するニュースを報じている。
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二人に下された処分は、山下が「一定期間の芸能活動自粛」、亀梨が「厳重注意の上、書面による反省を促す」だった。しかし、これで騒動が沈静化しそうなムードはなく、現在までジャニーズ事務所の処分内容と、それを報じるテレビ局の姿勢に、ネット上で批判が殺到している。
人々が批判している理由は、「ジャニーズの行った論点のすり替えに、メディアが大きく加担している」から。すでにほとんどの人々が最大の論点をわかっているにもかかわらず、ジャニーズ事務所とテレビ局は、公然とすり替えてしまったのだ。今回の一件は、山下と亀梨以上に、ジャニーズ事務所とテレビ局の問題点を浮き彫りにしている。
東京都の条例に違反する可能性も
事の発端は、7日に「文春オンライン」が報じたスクープ記事だった。
先月30日、山下と亀梨は都内のバーで飲み会に参加し、そこに同席した女性3人のうち2人が未成年の現役高校生だったという。さらに山下は午前4時30分すぎにバーに出たあとタクシーでホテルに向かい、その1時間後に1人の高校生が同じ部屋に入り、約8時間にわたって滞在した。もしこれが事実であれば、「東京都青少年健全育成条例違反」「児童売春防止法違反」の可能性がある重大事だ。
ところがジャニーズ事務所がウェブサイトで発表した「弊社所属タレント山下智久・亀梨和也(KAT-TUN)に関するご報告」は、誰も首をかしげざるを得ない内容だった。
まずジャニーズ事務所は、「その方が未成年であるという認識はなく、また、特段飲酒の有無も把握はしておりませんでした」「両名は飲食店などの場に未成年の方が居合わせることのないよう平素から意識を働かせていた」と2人の行動を釈明。このあたりは第三者ではなく身内のヒアリングだったとしても、ある程度信用していいかもしれない。
しかし、それに続く、「今回のような結果を引き起こすこととなった要因の一つとしまして、店内に居合わせた方が積極的に年齢を偽っていたことが挙げられるのではないかと認識しております」という17歳の高校生に責任を押し付けるようなコメントには疑問が残る。
山下は35歳、亀梨が34歳と倍の年齢であり、何より「女性たちに夢を売る一大芸能事務所が、未熟で判断力に欠ける少女を責めるようなコメントをしていいのか」と感じてしまうのだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200819-00074948-gendaibiz-ent
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No.1 主 宮本武蔵(強い)
20/08/19 09:08:25
情報番組は「未成年飲酒」の議論に終始
ただ、ジャニーズ事務所としては、過去に別の所属タレントに下した処分もあるだけに、「おとがめなし」というわけにはいかない。
だからこそ、「しかしながら、特に今回は、皆様が継続的に新型コロナウイルスと向き合いながらそれぞれ自主的に制約を設けて生活を送られている状況であったことからすれば、たとえ自治体による酒類を提供する飲食店への時短営業要請下にない時期の出来事であったとしても、自身の置かれた立場に対する自覚と責任に欠けた行動であったと弊社といたしましては重く受け止めております」とつづり、“重い処分”という雰囲気を醸し出したのだろう。
ところが世間の人々は、“重い処分”という印象を一切受けなかった。その理由はジャニーズ事務所が最大の論点である「ホテルに長時間滞在した淫行の疑惑」や「東京都青少年健全育成条例違反」「児童売春防止法違反」の可能性を都合よくスルーして、話題を「未成年飲酒」「コロナ禍の飲酒」だけに留めたからだ。
さらに人々の不信感を加速させているのは、このあからさまな論点のすり替えに民放各局の情報番組が加担してしまったこと。実際、各局の情報番組はそろって「未成年であることを知っていたかどうか」「知らなかったとしたら罪に問われるのか」「店に年齢確認の義務はないか」「身分証提示を義務付けることが大事ではないか」などと、「未成年飲酒」の議論に終始していた。
その上で、NEWS・小山慶一郎、加藤シゲアキ、Snow Man・岩本照の未成年飲酒とのケースと比較して、「処分が重い」「ジャニーズが厳しい」という論調で報じていたのだ。
タレントMCやコメンテーターも忖度
photo by iStock
『スッキリ』(日本テレビ系)では、近藤春菜が「(ウソをつかれたら)『どうしようもないな』って思う」「店が身分証明書を徹底するしかない」、高橋真麻も「宴席で『身分証明書見せて』とはなかなか言えない」「事務所は厳しい判断をした」、加藤浩次も「気づけなかった責任はある」と多少の厳しさこそ交えたものの、ホテルの件にはふれなかった。
『グッディ』(フジテレビ系)の安藤優子も、「一番のポイントは未成年かどうかを知らなかったのか、確認したかどうか」と論点をすり替え、さらに「今の子はメイクしたらわからない」「山下さんは清廉というか、神々しいまでに清々しいイメージだからギャップがある」などとフォローをはじめる始末。
同番組はそれ以前に、「日刊スポーツのジャニーズ担当記者を呼んで話を聞いている」という時点で疑問が残る。担当記者がジャニーズに不利なことを言えるはずがなく、人選から間違っているところが根深い。
その他でも、『ミヤネ屋』(日本テレビ系)の宮根誠司が「年齢を確認させてくださいというのは難しい」とコメントしたほか、『とくダネ! 』(フジテレビ系)の小倉智昭らも「処分は厳しい」という論調だった。「ジャニーズとの共演もあるタレントをMCやコメンテーターに起用するから、このような忖度だらけの番組になってしまう」ことが理解できるのではないか。
唯一、人々の気持ちを代弁するようなコメントをしていたのは、『グッとラック! 』(TBS系)の西村博之。他の出演者が言及を避ける中、西村は「飲み会が問題じゃなくて、問題はホテルだと思う。飲み会に若い人がいるのはしょうがないじゃないですか」と語っていたが、芸能界にしがらみのないから本音で話せるのだろう。
話を「スッキリ」(日本テレビ系)に戻すと、このニュースの冒頭、水卜麻美アナが「一部報道で未成年との飲酒が報じられた山下智久さんと亀梨和也さんにジャニーズ事務所が処分を発表しました」と切り出していた。この点だけを取っても、「論点は未成年飲酒のみで、ホテルはスルー」という方針であることがわかるはずだ。
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No.2 主 宮本武蔵(強い)
20/08/19 09:09:09
時代錯誤のダメージコントロール
最後にもう1つふれておかなければいけないのは、「東京都の条例では、相手の年齢を知らなかったとしても、処罰を免れる理由にはならない」こと。つまり、「山下が未成年女性に年齢を尋ね、ウソをつかれていた」としても処罰を受ける可能性があるのだ。
ましてや、その未成年女性は一定以上の人気があるモデルだったのだから、「本当に知らなかった」としても山下の落ち度とみなされてしまうリスクは高い。
また、「ホテルに8時間滞在したが、体の関係がなかった」という弁解ができないこともないが、深夜に連れまわしたり、一定の場所にとどめたりするだけで条例違反になってしまう。
さらに、もし車代や食事代としてお金を渡した上で、体の関係を持っていたら児童買春の可能性がある。ところがジャニーズ事務所もテレビ局もこのあたりにはまったくふれず、弁護士がコメンテーターを務める情報番組ですらほぼスルーしてしまった。人々の不満がたまっていくのは当然だろう。
たとえば、同様のケースで一般人が「知らなかった」という弁解は通用しないし、年齢の離れた30代半ばの男性なら、なおのこと。そんな理不尽に多くの人が気づいているからこそ、ネット上には「知らなかったから未成年に手を出していいわけがない」「どの番組もなぜ淫行にふれないのが気持ち悪い」「ジャニーズもテレビ局も人々をバカにしている」などの声が飛び交っているのだろう。
元をただせば、7日に「文春オンライン」が今回のスキャンダルを報じてから、ジャニーズ事務所が処分を発表した17日まで、どの情報番組もこの話題をスルーしていた。裏を返せば、「ジャニーズ事務所が処分を発表したから、翌日に一斉報道をはじめた」とも言える。
「都合の悪いことにはふれない」「一見、重い処分を下したようなムードを醸し出す」「それを忖度してくれるテレビ局に報じてもらう」。いずれも平成初期に戻ったようなダメージコントロールの手法であり、「これが通用する」と思っているのだから、世間の人々はみくびられているのかもしれない。
民放各局はこのような大手芸能事務所に忖度した視聴者誘導をやめない限り、かつてのような信頼を再び得ることはできないだろう。
木村 隆志(コラムニスト/コンサルタント)
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