中国の収容所、ウイグル族の男性モデルが内部を撮影 ⇒ 消息不明に

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    • 真田幸村
      20/08/08 12:04:59

    ウイグル族のモデル、中国の収容施設から動画 BBCが入手

    2020年8月5日

    中国西部の新疆ウイグル自治区にある、ウイグル族などを収容する施設の内部を撮影した極めて貴重な映像を、BBCのジョン・サドワース記者が入手した。同記者が報告する。

    撮影したのは、マーダン・ギャパーさん(31)。新疆芸術学院でダンスを学んだ後の2009年、豊かな生活を求めて新疆ウイグル自治区を出た。中国の大規模オンラインショップ淘宝(タオバオ)のモデルになり、多額の報酬を得ていた。

    モデル時代の華やかな姿とは大きく異なり、ギャパーさんの自撮り動画には、薄汚れた壁に囲まれ、窓には鉄格子がつけられた部屋で、汚れた服を着た彼の姿が写っている。

    足首は腫れ上がり、左手首にはめられた手錠は、唯一の家具であるベッドの鉄フレームにつながれている。

    この4分38秒にわたる映像と、ギャパーさんの多数のメールは、新疆ウイグル自治区で中国政府が進める「3つの悪(分離主義、テロリズム、過激主義)」との闘いがどのようなものかを示す新たな証拠だ。


    ■帰郷して手続きするよう指示

    広東省仏山市でモデルの仕事をして暮らしていたギャパーさんは、2018年8月に大麻を販売したとして逮捕され、1年4カ月の刑が言い渡された。彼の友人は、容疑はでっち上げだったと主張する。

    ギャパーさんは2019年11月に刑務所を出たが、1カ月もたたないうちに警官が尋ねて来て、新疆ウイグル自治区に戻って型どおりの手続きをする必要があると言われた。当局の関連書類には、「地元で数日間の教育を受ける必要があるかもしれない」と書いてあった。

    今年1月15日、ギャパーさんは当局の2人付き添われ、仏山市から新疆ウイグル自治区クチャ市に飛行機で移送された。家族は再教育施設に入れられたと考えた。

    その1カ月後、家族のもとにギャパーさんから連絡があった。彼は何らかの方法で、携帯電話を使えるようになっていた。

    [画像]ギャパーさんは2009年に新疆ウイグル自治区を出てモデルとして活躍していた

    ■新型ウイルス感染リスクも

    信頼できる推定によると、過去数年間で100万人超のウイグル族と他の少数民族が、新疆ウイグル自治区にある収容施設に入所させられている。中国は高度に警備されたこの施設について、反過激主義の教育を目的とした、自主的に入る学校だとしている。

    最近の調査では、何千人もの子どもが親から引き離されている。また、女性には避妊手術が強制されている。

    中国は「再教育施設」のほとんどは閉鎖されたとしているが、ギャパーさんの報告は、ウイグル族が今も大規模に拘束されている様子を示している。

    また、新型コロナウイルスの感染が新疆ウイグル自治区でも急増している状況で、入所者たちは不衛生で高密度の環境に置かれ、深刻な感染リスクに直面していることも表している。

    BBCは中国外務省と新疆ウイグル自治区の当局にコメントを求めたが、ともに返事はなかった。

    [画像]新疆ウイグル自治区では100万人ものウイグル族などの少数民族が収容施設で拘束されているとみられている

    続く

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