永徳
繰り返した性犯罪「なぜ事件を起こすのですか?」被告人の男性が法廷で語ったこと
「悪いことだと分かっていたのに、なぜ事件を起こすのですか」。
検察官にこう聞かれた被告人は「薬の効果が弱かったからですかね…」とどこか他人事のように答えた。
4月はじめ、東京地裁で開かれた3回目の公判。傍聴席には、被告人の石橋さん(仮名・40代男性)を知る人が数人、座っていた。記者もその一人だ。逮捕直前の半年ほど前に取材をしている。
石橋さんはこれまで「強制わいせつ」や「迷惑防止条例違反」などの性犯罪を繰り返し、4回の服役経験がある。
2019年9月、石橋さんは記者に「もう、性犯罪から離れたいんです」と言った。しかしその数日後、石橋さんは再び「強制わいせつ」「迷惑防止条例違反」の疑いで逮捕、起訴されたのだ。それは、新たな被害者が生まれてしまったことを意味する。
公判で彼は何を語ったのか。(編集部・吉田緑)
●治療の休憩時間、帰宅中に「事件」を起こす
石橋さんは「性犯罪を繰り返してしまう自分を変えたい。助けてください」という内容の手紙を受刑者や出所者の支援をおこなうNPO「マザーハウス」理事長の五十嵐弘志さんに送り、2019年7月に「マザーハウス」につながった。
その後、五十嵐さんに紹介された専門の医療機関を受診。「性嗜好障害(性依存症)」と診断された。
それからは毎週月曜日から土曜日の週5日、朝8時半から夜7時まで病院で過ごし、治療のためのプログラムを受け続けてきた。受診してから逮捕されるまでの約2カ月、「マザーハウス」のイベントがある日を除き、休まずに通ったという。
しかし、今回の事件は病院に通院している中で起きた。公判で明かされたのは、次のような事実だった。
石橋さんは8月下旬のある日、休憩時間に外出し、立て続けに2人の女性(Aさん・Bさん)の胸を触った。また、この事件の前日にも1人の女性(Cさん)の胸を触っている。このときは病院から帰宅中だったという。
そして9月下旬、石橋さんは「強制わいせつ」(2件)「迷惑防止条例違反」(1件)の疑いで逮捕、起訴された。
記者が石橋さんに取材をおこなった日は、事件が起きた後の9月中旬だ。彼はどのような思いで「もう、性犯罪から離れたいんです」と言ったのだろうか。
続く >>1
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