• No.1 永徳

    20/04/13 01:09:41

    ●「重要なのは、どう回復させていくか」
    東京地方裁判所で4月上旬に開かれた公判では、受刑者や出所者の支援をおこなう五十嵐弘志さん、石橋さんが通院していた「榎本クリニック」で相談員(精神保健福祉士)を務める會田(あいだ)伸司さんが情状証人として証言台に立った。

    新型コロナ対策で傍聴席は削減されていた。石橋さんもマスクをつけて法廷に現れた。

    幼少期から母親と良好な関係が上手くいかず、「常に孤独だった」という石橋さん。家族である母親や兄とは、長いこと絶縁状態だ。結婚歴もなく、子どももいない。刑務所への出入りを繰り返していたため、社会で信頼できる仲間もいない。手を差し伸べてくれたのは、五十嵐さんが初めてだった。

    五十嵐さんは、これからも石橋さんと向き合い、関わり続けると決めている。

    「罰することは簡単です。重要なのは、どう回復させていくのかではないでしょうか。回復のためには治療が必要だと思います」

    証言台に立った五十嵐さんはこのように語り、刑務所の中ではなく、社会の中で治療を継続しておこなう必要性を訴えた。

    刑務所内でも「性犯罪再犯防止指導(R3プログラム)(再犯リスクなどから必要と判断された性犯罪受刑者が受講するプログラム。主にグループワーク形式でおこなう)」がおこなわれている。このことを検察官に指摘されると、五十嵐さんはつぎのように語った。

    「刑務所は隔離、管理された中でプログラムをおこなっています。グループセッションの中で『性犯罪の手口を学んだ』という出所者の話も聞いています」。

    石橋さんはこれまで刑務所に服役中にR3プログラムを3回受けたことがあるが、否定的だ。9月の取材時に、彼は「最後に服役したときは『自分はやっていない』と否認したり、やる気がなかったりする人がいて、プログラムを受ける意味を感じられませんでした」と話していた。

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