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■羽生選手 談話
全日本選手権で2位の羽生結弦選手は演技を終えて「弱い。6分間練習まではよかったが、自分のメンタル、肉体、イメージがバラバラだった。頭と体を同時にコントロールできなかったことが反省点。結果は2位だし、点数もすごく悪かったのはこの演技だからしかたがない。また練習しないといけない」と振り返っていました。
初めて宇野昌磨選手との対戦で負けたことについては「今シーズン、宇野選手が思うような状態で試合に臨めなくて大変だと知っていたので、彼らしいスケートがまたできるようになったことはすごくうれしい。彼もやっと胸を張って全日本王者だと言えると思う。初めてちゃんと負けてうれしいし、ちょっとほっとしている」と話していました。
今後の大会に向けては「どの大会に出場するかはまだわからないけど、4回転ループもトーループもトリプルアクセルも跳べないようでは話にならない」と話しました。
一方、4回転ジャンプを演技に取り入れるジュニアの選手の存在について尋ねられると、「自分は追われる立場とも言われるが、一つ一つのジャンプを見ると追う立場でもある。今回、ジュニアの選手の4回転ジャンプを見てああいうふうに跳びたいと見習うところがあった。タイプが違う選手だからこそ見てうまくなるところがある」と明るい表情で話していました。
3位はジュニアの16歳、鍵山優真選手でした。ショートプログラム7位の鍵山選手は4回転トーループを2本成功してフリーでは2位の180.58をマークし、前半との合計257.99で3位に入りました。
アイスダンスに転向するため、シングルでは最後の大会となった高橋大輔選手は、12位でした。
■高橋選手 談話
男子シングルとしては最後となった全日本選手権で12位だった高橋大輔選手は「演技はショートプログラム、フリーともにボロボロだった。最後にふがいない演技をしてしまったことが申し訳なく悔しい」と演技を振り返りました。
そのうえで「時代の技術についていけていない自分も分かっていた。今シーズンは気持ちのコントロールができず大変だったが、こんな演技でもお客さんがあたたかい拍手をおくってくれた。本当にシングル引退なんだなという実感があり、うるっとしてしまった。こういう場を与えられ、幸せ者だと思う。今まで応援してくれた方に、『これが最後です』という気持ちを込め滑ることができた。一番良くなかったが、僕らしい終わり方だった」と目を潤ませながら話していました。
そのうえで「世界と戦って、日本チャンピオンにもなり、プライドもあったがプライドを捨てても人前に出て滑るというのは昔の自分ならできなかった。みじめな気持ちの中でもやっていくことを経験できたのは良かった。次のアイスダンスは初心者。世界と戦っていくというところでは下からはい上がっていく。この経験は次に生きると思う」と、新しく取り組むアイスダンスを見据えていました。
続く- 0
19/12/23 08:41:19