飯豊まりえ、“印象の薄さ”を活かした受けの芝居で得た新たな評価

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  • 元治
  • 19/10/04 11:04:47

 『監察医 朝顔』(フジテレビ系)の上野樹里や『凪のお暇』(TBS系)の黒木華、『これは経費で落ちません!』(NHK総合)の多部未華子、『ルパンの娘』(フジテレビ系)の深田恭子などアラサー女優たちの主演ドラマが好評を得た7月期ドラマ。
そんななか、主演ではなくその脇でにわかに演技力が注目を浴びた20代女優がいる。『サイン-法医学者 柚木貴志の事件-』(テレビ朝日系)に出演した飯豊まりえだ。

■やや物足りなさを感じさせていたキラキラ系女子役
 飯豊まりえが演じたのは、大森演じる天才法医学者・柚木貴志とバディを組み、遺体に残る“サイン”を探して事件の真相に迫る新人解剖医・中園景。
放送前には同作に対して、大森南朋の渋みのある演技や、警視庁捜査一課の松雪泰子の華に期待した人も多かっただろう。
しかし、フタを開けてみると、実は彼らとバディを組む若手の「相方」たち、解剖医側は飯豊、警察側は高杉真宙の瑞々しく新鮮かつ自然な演技を高く評価する声が多かった。
とくに、若手演技派としてすでに一定の評価を得ている高杉に比べ、「新たな発見」として注目されたのが飯豊である。SNSでも演技を評価するつぶやきが多数見られた。

 これまでにも多数のドラマや映画に出演してきた飯豊が「新発見」と言われるのには理由がある。というのも、これまで彼女が主にドラマで演じてきたのは『花のち晴れ~花男NextSeason~』(TBS系)の人気モデルのメグリンをはじめとして、『電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-』(テレビ東京系)、『MARS~ただ、君を愛してる~』(日本テレビ系)や『チア☆ダン』(TBS系)など、憧れのマドンナ役やキラキラ系の美少女役が多かったからだ。

 『ニコ☆プチ』『Seventeen』、現在は『Oggi』と専属モデルを務めてきた経歴もある。また、ネット上では以前から新垣結衣に似ているということから「ポストガッキー」と言われるなど、容姿ばかりが注目された。
しかし、『花晴れ』では「福岡一の美少女」とも呼ばれる、大きな目で派手な容姿の今田美桜が主人公の幼なじみを演じるのに対し、人気モデル役の飯豊が「地味」に見えた視聴者たちも少なからずいた。

 憧れのキラキラ系女子を演じるには、素朴すぎる雰囲気があったり、薄味に思えたり、やや物足りなさを感じるのだろう。
また、どこか内面的な影のようなものを感じる部分もあった。これまでの作品では、上手い・下手ではなく、なんとなく役柄としっくりこない印象を持っていた人も多かったろう。そんな飯豊まりえの女優としての魅力が発掘されたのが、今回演じた『サイン』の中園景に見えた。

 素朴であたたかく、純粋でまっすぐで、若さゆえの怖いもの知らずな雰囲気はピタリとハマっていた。また、厳しい「師匠」のもと、その影響を柔らかに吸収しながらも、強い意志で真実に迫っていく頼もしさには、中園の変化、成長が感じられた。本作では、ストーリー上の実質主人公の役割を果たしつつ、天才・柚木の名助手として、受けの芝居の柔軟さを見せていた。
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ママ達の声投稿されたコメントを掲載しています

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    • 19/10/06 18:34:48

    マジで航海してますは可愛くてすきだったな!

    • 1
    • 19/10/06 17:04:32

    本屋で何かの小説を映画化しますみたいなポスター貼ってあるけど2パターンあって1パターンはマシに見えるのにもうパターンはよく撮りなおさなかったなって思うレベルでこの子がブサイク。
    でも数年後石原さとみとか比嘉愛美みたいにプチ整形して急に綺麗になりそうな気もするw

    • 0
    • 19/10/05 09:48:47

    顔が薄い?「花のち晴れ」では今田美桜に圧倒されてたしね。
    影がある役とか頭脳明晰な役とかが似合いそう。

    • 0
    • 19/10/05 09:35:43

    キョウリュジャーの時もかわいかったよ。

    • 1
    • 19/10/04 20:10:19

    ふむふむ、

    今度は注目して観てみるよ

    • 0
    • 19/10/04 16:56:13

    >>5
    あんだって?

    • 0
    • 19/10/04 14:18:29

    元キッズモデルだよね

    • 0
    • 19/10/04 13:40:39

    >>4
    まだ独身じゃない?

    • 0
    • 19/10/04 13:34:14

    この人誰と結婚したんだっけ?

    • 0
    • 19/10/04 13:32:50

    >>2
    同じく。
    花晴れ?の役なんか似合わないなーって思ってた。
    サバサバして、働く女の子の役ぴったりだし今回のドラマで好きになったわ。
    大森南朋はひどかったけどw

    • 4
    • 19/10/04 13:30:06

    前からそう思ってた。
    そんなに可愛くないのに何故か可愛いヒロイン役みたいなのばかりで違和感あったよね。
    事務所がゴリ押ししてたんだろうけど。
    サイン見てたけど、真面目で真っ直ぐな役だったから、この子に合ってると思った。

    • 7
    • 19/10/04 11:05:06

    ■素朴さや繊細さ、感受性の豊かさと不思議な包容力
     さらに、伊藤健太郎×玉城ティナの映画『惡の華』では、高校生になった春日高男(伊藤)と交流を深める常磐文を演じている。憧れの女子・佐伯(秋田汐梨)の体操服を盗むところをクラスの問題児・仲村(玉城)に見られた中学生男子・春日(伊藤)が、秘密をネタにある契約をもちかけられる。本作では、思春期特有の鬱屈した感情や強い自意識、行き場のない衝動などが描かれていくが、メインの3人が非常にハマり役であるだけに、実はかなり難役なのが飯豊の演じる常磐だった。

     常磐は、秘密を介して結ばれる春日と仲村の共犯関係に傷つき、嫉妬し、ダークサイドに堕ちていく佐伯との三角関係がいったん終わりを告げた後に登場する。
    つまり、世界観が完全に出来上がったところに入り、次のステージに移行させる存在なのだ。美人で快活で男子にも人気がある常磐は、ともすれば立ち位置的に、嫌な女にもなりかねない。だが、飯豊が演じることで、実は文学好きでちょっとこじらせている感じに愛嬌が生まれ、優しそうな雰囲気には繊細さや寂しさが漂うのだ。

     優等生の佐伯を嫉妬により闇落ちさせてしまった春日と仲村の隔絶された世界。
    そこに、自然にスルスル溶け込めるのは、飯豊まりえの持つ素朴さや繊細さ、感受性の豊かさと、不思議な包容力のなせる技だろう。

     母性的なあたたかさやたくましさによる包容力とは別の、傷ついた心と共鳴し合う、理解者としての包容力が彼女にはある。
    キラキラ系女子を演じるよりも、危うさや不安、傷ついた心に寄り添う、ある種の癒し系女優としての道こそが飯豊まりえにはよく似合う気がする。

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※コメント欄のパトロールでYahoo!ニュースのAIを使用しています

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