• No.1 嘉元

    19/09/03 19:22:17

     GSOMIAは韓米日の安保協力を強化し、北朝鮮や中国などをけん制しようという、米国が構想する北東アジア戦略の重要要素の1つだ。しかし、GSOMIAで破棄にこの戦略に支障が出れば、米国は別の戦略的選択をするかもしれないとの懸念もある。トランプ政権なって既にインドやオーストラリアなどが米国の強力な「安保パートナー」として浮上している。韓米日の安保体制が揺らぎ、北東アジアで韓国が孤立するのではとの懸念も大きい。

     外交関係者の間では「米国は韓国の説明に十分納得できていなかった可能性が高い。GSOMIA破棄をきっかけに、今後、韓米防衛費分担金引き上げやホルムズ海峡派兵などで同盟国の安保政策に貢献せよと圧力を加えてくる可能性もある」との見方も出ている。韓東大学のパク・ウォンゴン教授は「今後、米国は露骨に南シナ海問題などを含めたインド・太平洋戦略に『実質的貢献』をするよう要求してきたり、GSOMIA破棄を防衛費交渉のテコなどとして利用したりする可能性もある」と言った。国立外交院のキム・ヒョンウク教授は「これまでインド・太平洋戦略の中核から抜け落ちていた韓国を見つめる米国の視点が、今後さらに否定的になるだろう」と話す。すぐに米政府や民間の懸念と批判も強まるとの見方が多い。

    ■歓迎する北朝鮮、内心喜んでいる中露

     GSOMIA締結時に韓米日を強く非難していた北朝鮮は、今回の韓国政府の破棄決定を喜び、朝中露密着をより強固にするものと見られる。事実、北朝鮮は米国との実務交渉を前に、中露と「共同戦線」を張っている。今月に入って中国とは軍事協力強化案を、ロシアとは米朝非核化実務交渉戦略などを話し合った。

     ソウルの外交消息筋は「北朝鮮の核交渉が膠着(こうちゃく)状態に陥り、分かれ目に立っている中、北朝鮮問題での効果的な対応がいっそう難しくなり、このところ韓半島で相次いでいる中国・ロシアの挑発行動がいっそう頻繁になる可能性も高い」と語った。韓米日安保協力(という鎖)の「弱い輪(の部分)」になってしまった韓国をさらに揺さぶってくる可能性もあるということだ。

    http://www.chosunonline.com/svc/auth/index_login.html?contid=2019082380029&code=news

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