• No.1 慶応

    19/08/09 16:09:14

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    〈1997年6月28日(土曜日)――逮捕の日
    朝7時15分ごろ、今日は子供達の学校も私の会社も休みで、家族全員その時はまだ眠っていました。
    突然、インターホンが鳴り、私が寝間から起きて玄関のドアを開けると、警察の方が二人中に入ってきて、スッと警察手帳を見せられました。名前までは覚えていません。
    「外では人目に付くので」と言った後、一人が玄関のドアを開め、「息子さんに話を聞きたいのですが……」と言われました。
    「はあ、ウチ、息子は三人おりますが……」
    「ご長男A君です」〉(『「少年A」この子を生んで……』)
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    ■フラフラ状態で顔は土気色の母親

     こうして、Aは連行された。次いで母親が警察に呼ばれ、ようやく午後6時ごろに帰宅。6時10分ごろ、父親は警察官から「子供達をどこかに預けることはできますか? 」と聞かれる。わけを尋ねても「理由は聞かんといてください」の一点張りだった。言われるまま、Aの弟二人を近所の親戚に預け、帰宅した6時35分ごろ。警察官から「ちょっと淳君の事件で重大なお話があります」と、家宅捜索令状を見せられた。

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