「もう限界だった」知的障害長男を監禁の父 妻と長女も知的障害 その長女は三男を殺害

  • なんでも
  • 富士山
  • 19/07/09 15:18:43

「取り返しのつかないことをした」。大阪市平野区の自宅で、重度の知的障害がある長男(22)を閉じ込めたとして、監禁の疑いで逮捕された父親(45)が、そう悔やんだ。ただ長男の世話の負担は家族にとって重く、釈放された父親は取材に「もう限界だった」とも打ち明けた。以前、両親が市に相談していた経緯もあり、福祉関係者らは「行政がもっと積極的に動いていれば」と、やりきれない思いを抱えている。

 父親は今年4月に長男を自宅3階の部屋に閉じ込めたとして、妻(41)とともに6月、大阪府警に逮捕された。この一家では、中度の知的障害のある長女(23)=鑑定留置中=が弟の三男(3)を踏みつけて死亡させたとして、殺人容疑で逮捕される事件があり、その捜査の過程で監禁が発覚。両親は容疑を認め、今月4日、処分保留で釈放された。長男が閉じ込められた部屋には外側から鍵が付けられており、照明器具はなく、排せつ用のバケツも置かれていた。

 父親や府警などによると、妻にも中度の知的障害があり、両容疑者は他に5~2歳の幼子4人も抱えていた。長女は調べに「普段から弟の世話を見させられて嫌気がさした」と供述している。

 特に障害が重い長男は、府内の障害者作業所に通っていたが、夜に行方が分からなくなったり、万引きなどをしたりするようになった。長男は住所や電話番号を自分で伝えられず、トラック運転手の父親が捜し回った。

 昨年8月、長男は窃盗事件で執行猶予付きの有罪判決を受けた。その数カ月前、母親が区役所を訪れて「長男を施設に入れたい」と相談していた。ところが、職員は施設名が記されたリストを渡し、自分で電話するよう伝えるだけだったという。父親が複数の施設に電話をかけたが、「18歳未満が対象」「空きがない」などと断られて断念。幼子を抱える家族は立ち行かなくなり、今年2月ごろから監禁が始まったとみられている。

 「長男には悪いことをした。ただ当時はもう、どうにもできない状態だった」と漏らす父親は、「悪いのは自分だが、もう少し行政に頼っていればこんなことにならなかったかもしれない」と声を震わせた。

 長男の事件を担当した弁護士や障害者作業所の関係者は2017年6月、長男を保護し、福祉サービスを提供するよう市に求めたが、市の動きは鈍かったという。弁護士も「行政が早く動いていれば事件は起きなかった可能性がある」と話す。これに対し、市は個人情報などを理由に、長男への対応については「答えられない」としている。

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    • 19/07/09 19:20:57

    >>264
    これを見たら、なんとなくの基準がわかるかも。
    もちろん、これだけで決まるとは言えないんだけど、指針にはなるから。

    • 1
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