和式トイレ 就学前に練習…洋式普及「ずっとしゃがむ」不慣れ

匿名

野菜

19/02/24 02:05:43

自宅や公共施設などで洋式トイレが増える中、和式トイレを上手に使えない子どもが増えている。
 和式を設置する小学校はまだ多い。専門家は「小学校に入学する前に練習して慣れてほしい」と勧める。(矢子奈穂)
 2月下旬、川崎市の認可保育所「日生鹿島田保育園ひびき」で、子どもたちが和式トイレの練習に取り組んだ。女性看護師が、牛乳パックで手作りした「和式トイレ」に、子どもたちは「見たことある」などと声を上げた。
 まずは、しゃがむ練習。手を床につかないとしゃがめない子や、尻を後方に突き出す子、30秒ほどで「疲れた」と座る子もいた。次に、一人ずつ、手作りのトイレを使って練習した。
 同園では2017年度から和式トイレの練習を4~5歳児クラスで始めた。保護者には、外出先などで、子どもに和式トイレで排せつまで体験させることを依頼している。
同園長の外薗ほかぞのまり子さんは「保育園のトイレは全て洋式。自宅などでも洋式が増え、和式を使ったことがない子も多い。洋式トイレが一つしかない小学校もあるので、就学前に練習が必要だと感じた」と語る。
 さいたま市の認可保育所「大戸保育園」でも、小学校入学に備え、ズボンを途中まで下ろしてしゃがむ練習などを園の活動で行う。
 文部科学省の16年調査では、全国の公立小中学校のトイレの便器数は約140万個。和式は56・7%で、洋式(43・3%)よりまだ多い。
同省の担当者は「改修の際などに洋式トイレを整備する学校は多いが、取り組みは自治体によって差がある」と話す。

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