• No.46 すきやき

    19/01/07 20:02:55

    自己肯定感の中には特に他者軽視を通して生じる偽りのプライドがある。これを「仮想的有能感」と呼ぶ。過去の実績や経験に基づくことなく、他者の能力を低く見積もることに伴って生じる本物でない有能感という意味で、文字通り「仮想的」な有能感です。

    このような「仮想的有能感」が生まれてきたのには「産業構造の変化や厳しい現実」に直面し、「夢の喪失」「自信の喪失」というものがあります。その一方で「自由な社会の中で自我を膨張させている」ということがあります。「この矛盾が、仮想的有能感形成のメカニズムに寄与」していると考えられます。

    この仮想的有能感がもたらしたものが「他者軽視」であり、「他人を見下す」人間を生んでいるのです。

    現実には有能とは認められないにもかかわらず、失敗の原因などを自分以外の要因に帰しやすい。また、他者の失敗には敏感で、その機会を捉えて、相手を批判することを通して自分の有能さを回復させたり、誇示しようとする。
    仮想的有能感を持つ人には、本質的に自己中心的であり「自分のことにだけは関心が強いが、他人のことには関心が薄い」という「共感性のなさ」がみられます。

    彼らは自分の身近なことや、直接自己評価に関係してくることには敏感で、激しく感情的に反応しますが、それ以外のことには無関心です。そこには「悲しみ」に共感できない心性があるのです。「外国での悲惨な内戦が報じられても、遠い国の出来事として眺めるだけ」なのです。「共感力」のなさは、「自分に関係がないと思われる人たちの気持ちや感情を推し量ろうとする構えすらない」のです。

    彼らは自分のプライド、それも根拠の薄いものを守ろうとして、他者へ攻撃的な視線・行動を向けます。それは、経験に裏打ちされた「自尊感情」とは似て非なるものです。自尊というよりも、根拠のない自己至上というほうが似つかわしいかもしれません。

    この「仮想的有能感」は自分の中(内面や経験)に根拠のないぶん、余計に他者や自己以外のもの(他の人の判断・評価)をその根拠にしがちになります。他者のモノマネ、追従、そして権威、権力への依拠といったものです。自らの中に根拠がない分、その“空虚・空疎さ”を埋めようとして貪欲ですらあります。彼らは「周りと望ましい人間関係が形成されておらず、他者にたいしても共感的でない」といえるのです。

    これはなんのための心理的メカニズムなのでしょうか。それは「何よりも自分が弱い存在だと思われたくない」ということであり、その行き着く先が「大衆への蔑視」「自分以外はバカ」という心性です。

    「仮想的有能感」に陥らないために大事なのは、経験等に裏打ちされた「自尊感情」を育むことです。

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