• No.351 佃煮

    18/12/28 08:57:57


    「予定が無ければ、残業してもらえると助かる。」
    椎名に指示された仕事量は膨大だったが、愛はテキパキと片付けていく。それでも終わりが見えてきた頃には椎名と愛以外だれも居なかった。
    2人だけオフィスで、パソコンを打つ音と紙が擦れる音が響く。
    先に沈黙に耐えきれなくなったのは椎名だった。
    「愛、ちょっとこっちへおいで。」
    愛を呼び、少し強引に腕を引き自分の膝に座らせた。
    「ぶ、部長?」
    愛ら強引な椎名の行動に驚きつつも、抵抗せず椎名の膝に大人しく座った。
    椎名はそっと愛の頭を撫で
    「最近なかなか時間が取れなくてごめんな。」
    と優しく抱きしめる。
    ・・・愛は時間が取れなかった理由も、何をしていたかも全て分かっていた。嫉妬で自分がどうにかなりそうで、
    私だけを見て!!
    と叫びそうなのを、唇をぎゅっと噛み締め押し殺した。

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