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- 18/01/10 11:46:07
夫の家事は1日67分 これで女性は活躍できる?
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO24137730R01C17A2000000/
日経DUAL 2018/1/4
共働き家庭で、夫はどのくらい家事・育児を分担しているのでしょうか。女性の活躍促進や待機児童解消などの取り組みが重要とされた過去5年で、夫の分担率はどのくらい伸びて、妻の負担はどのくらい減ったのでしょうか。教育社会学者の舞田先生が統計データを使って、解き明かしてくれました。
■夫の家事・育児分担、どのくらいですか
こんにちは。教育社会学者の舞田敏彦です。先だって、2016年の『社会生活基本調査』の生活時間統計が公表されました。1日あたりの各種行動の平均時間が分かる、スグレモノです。
共働き夫婦の家事時間が何分、育児時間が何分、という情報も知ることができます。これをもとに、夫の家事・育児分担率を計算してみようと思います。皆さんの家庭はどうですか。「夫4:妻6」くらいですか。これは見上げたものですが、「夫1:妻9」のような場合は、妻の不満が爆発する可能性が高くなるでしょう。
観察対象は、6歳未満の子がいる共働き夫婦です。手のかかる乳幼児がいる夫婦ですが、夫婦の家事・育児時間の合算のうち、夫がしている分が何%を占めるか。これが、家事・育児分担率の概念です。
『社会生活基本調査』は5年間隔ですので、前回調査(2011年)のデータとの比較をしましょう。この年以降、女性の社会進出の促進と並行して、男性の家庭進出(家事・育児参画)を促す取り組みもなされてきました。はて、その成果が見られるかどうか。
■夫の家事・育児時間は微増し良い方向に
では、原資料から採取したデータをご覧いただきましょう。各曜日の1日あたりの平均時間です。
[画像]
平日と土日をひっくるめた週全体の数値をみると、夫の家事・育児の平均時間は、2011年が54分、2016年が67分です。13分増えています。妻のほうは、329分から327分へと微減しています。
その結果、夫の分担率は14.1%から17.0%と、ちょっと上がっています。家事・育児の8割以上を妻がやっている状況は変わりませんが、良い方向に向かってはいるようです。曜日ごとにみると、土曜日の増加幅が大きくなっています(21.0%→25.1%)。完全週休2日制の普及により、土曜の仕事時間が減っているためでしょう。
続く
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