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東名逆走乗用車、減速せず 焼津・2人死亡事故
12/16(土) 8:03配信
静岡新聞SBS
焼津市野秋の東名高速道下りで逆走の乗用車がトラックと衝突し2人が死亡した事故で、乗用車が減速せずにトラックに向かって走行した一方、トラックはブレーキをかけていたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。静岡県警高速隊は逆走した乗用車が事故を回避しようとしていなかったとみて、ドライブレコーダーの解析や目撃情報の収集を進めるなどして詳しい状況を調べている。
事故で死亡したのは、乗用車を運転していた飲食店店員の男性(25)=牧之原市新庄=と、トラックの運転手の男性(50)=浜松市東区天龍川町=。捜査関係者によると、ドライブレコーダーの映像では、トラックが乗用車を避けようとする一方、乗用車はそのままトラックに向かっていく状況が写っていた。現場ではトラックのブレーキ痕が見つかったが、乗用車がブレーキをかけた痕跡はなかった。
地元消防によると、トラックの男性は事故直後、「前から来た赤い車とぶつかった」と通報していた。トラックの男性は消防の問い掛けに対し「何が起きたか分からない」と答えたという。
捜査関係者の話では、乗用車は下り線から日本坂PAに入って1時間近く停車した後、入り口から本線に入って逆走を始めた。乗用車とトラックはいずれも運転席側の損傷が特に激しかったという。
■衝突直後、会社に電話 死亡のトラック運転手
「事故を起こしてしまった。車が逆走してきたと思う」。焼津市野秋の東名高速道下りでトラックを運転中、逆走してきた乗用車と衝突して死亡した運転手の男性(50)=浜松市東区天龍川町=は事故直後、勤務先の運送会社の営業所(袋井市)に電話を入れていた。15日、同社への取材で分かった。
同社によると、男性は沼津市で納品作業を終え、掛川市の物流センターに向かう途中で事故に遭った。「また後で連絡する」と話していたが、その後、電話は入らなかった。携帯電話にかけても応答がなかったという。
電話を受けた同僚の男性(55)は「非常に驚いた。普段から顧客にも信頼される仕事ぶりだったのに…」と突然の悲報に肩を落とした。- 7
17/12/16 15:36:26