• No.1 彼岸花

    17/11/08 13:01:57

    続き

    ■日米韓の協力に影

     トランプ氏は、まず日米韓の同盟関係を盤石にした上で、北朝鮮に最大限の圧力をかけるよう中国やロシアに迫り、北朝鮮包囲網を築きたい考えだ。7日の首脳会談でも日米韓協力を続けることを確認した。

     しかし、そこでも韓国の微妙な立場が影を落とす。

     文氏は3日のシンガポールメディアとのインタビューで、日米韓の協力について重要性を認めつつも「3国軍事同盟の水準に発展することは望ましくない」と語った。

     ソウルの軍事関係筋によれば、韓国は10月28日の米韓定例安保協議で、日本に対する国民感情などから、日米韓よりも多国間協力を進めたい考えを表明。米韓豪3カ国海軍は6、7両日、済州島(チェジュド)近海で合同演習を行った。

     韓国国防省報道官は10月26日の記者会見で、韓国軍と自衛隊との間で武器の部品や弾薬、燃料などを相互に融通し合う日韓の物品役務相互提供協定(ACSA)について「いかなる議論も進んでおらず、今後も締結する計画はない」と否定した。日本の専門家は「韓国の物資供給地点が日本しかないのは朝鮮戦争の教訓で明らかなのに」と不満を漏らす。

     韓国側は、日本が求める朝鮮半島有事の際の韓国在住邦人の避難を巡る協議も拒んでいる。

     中韓両国は10月31日に関係改善を発表したが、その際、中国は日米韓協力が軍事同盟に発展しないよう要請。これに対し米国は、韓国に懸念を表明した。

     7日の首脳会談後の共同記者会見でも「韓国は、中国と米国でバランスを取っているのか」と質問が飛んだ。文氏は「中国と米国を比べてスタンスを取るわけではない。北朝鮮の核問題を克服し、朝鮮半島に平和を構築するためには、米国と中国の役割が必要だと信じている」と説明に追われた。

     情報関係筋の一人は「米韓関係は良いとは言えない」と指摘。こうした現状が北朝鮮への備えに様々な悪影響を及ぼしている。

     韓国国防省は10月末の国会提出資料で、韓国独自のミサイル防衛(MD)体制や先制攻撃システムを中心に据える方針を改めて強調した。韓国内では原子力潜水艦保有への期待感も高まっている。

     だが、米側は水面下で、核拡散や情報保持の問題から原潜保有への協力は難しいとの考えを韓国に伝えている。韓国型MDには米軍の情報が不可欠だが、情報提供の動きも進んでいない。韓国軍は来年から米国製の滞空型無人偵察機グローバルホークを導入するが、「赤外線や監視カメラなどは、米軍よりも劣る装備になる見通し」という。

     日米韓の足並みが乱れることで、得をするのは北朝鮮だ。

     文在寅政権は過去の保守政権時代の失政を追及するとし、北朝鮮の情報収集などを担う国家情報院の元幹部らの捜査を進める方針。北朝鮮関係筋によると、北朝鮮の秘密警察である国家保衛省の幹部らは、そのニュースを「毎日、手をたたいて喜びながら見ている」という。(ソウル=土佐茂生、牧野愛博)

    朝日新聞デジタル
    http://www.asahi.com/articles/ASKC75J3YKC7UHBI019.html

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