赤ちゃんポスト10年の現実 120人以上の命救う

匿名

竹岡ラーメン

17/05/06 11:33:32

 親が育てられない子どもを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)が、熊本市の慈恵病院に開設されてまもなく10年になる。預けられたのは120人以上。子どもにとって最善の選択なのかという懸念も抱えつつ、望まない妊娠で孤立する母親たちが絶えないという現実を映している。
 2007年5月10日に始まった「ゆりかご」は、預けられると看護師がすぐに駆け付け、子どもを保護する。病院は「命を救う最後の手段」と位置づけ、「まずは相談を」と呼びかけてきた。それでも当初から「安易な遺棄が増える」「子が親を知る権利を奪う」などの批判があった。

 運用状況を検証する熊本市の専門部会によると、08年度に最多の25人が預けられたが、11年度以降は10人前後で推移した。16年3月末までに預けられた125人のうち、親との接触などで判明した預け入れの理由は「生活困窮」「未婚」が上位を占めた。想定していたのは新生児だが、乳児や幼児もいた。障害のある子が少なくとも11人いた。医療機関にかからず、自宅や車中出産で生まれた子は57人。親の居住地は、熊本以外の九州が最も多く30件で、全国に散らばる。

 関係者によると、「学生同士でどうしても育てられません。出生届は出せなかったけれど、名前を付けて呼んでいました」との手紙と一緒に預けられた子もいる一方、おむつではなく生理用ナプキンを当てられた赤ちゃんもいた。

 専門部会は、命を救うために預けた切羽詰まった状況があった一方、自分の幸せを優先した「安易な預け入れ」もあったと認定。生後間もなく飛行機や新幹線で熊本に来る例もあり、「母親や子どもの生命にかかわる事故がいつ起きても不思議でない事例が多くあった」とも指摘している。(岡田将平、山田佳奈)

コメント

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  • No.33 ナオキくん幸せになってほしい

    17/05/11 08:37:02

    「赤ちゃんポスト」10年、預けられた赤ちゃんの今
    TBS系(JNN) 5/11(木) 1:34配信

     親が育てることのできない赤ちゃんを匿名でも預けることができる、いわゆる「赤ちゃんポスト」。「こうのとりのゆりかご」が熊本の病院にできてから、10日で10年です。預けられた赤ちゃんは今どんな思いでいるのか、1人の少年が取材に応じてくれました。

     「預けられた子どもたちしか言えない言葉とか、言えない気持ちとかあると思うので、それはみんなに伝えるというか、そういうのは大切なのではないかと」(ナオキくん 仮名・10代)

     10代のナオキ君。「こうのとりのゆりかご」に預けられました。里親の下で育ち、毎日楽しく学校に通うようになった今、JNNのカメラの前で初めてかたりました。

     10年前、熊本市の慈恵病院に開設された「こうのとりのゆりかご」いわゆる「赤ちゃんポスト」。扉を開けるとブザーが鳴り、駆けつけた病院スタッフが保育器に預けられた赤ちゃんを保護するというものです。これまでに125人が預けられました。

     「赤ちゃんの命を救う、守るということだけじゃなくて、『赤ちゃんの幸せ将来の幸せ』をという思いを強く持って始めた」(慈恵病院 蓮田太二理事長)

     9日、会見でこう語った慈恵病院の蓮田理事長。ナオキ君は自分が預けられたということと、どう向き合っているのでしょうか。

     「それも過去の記憶というか記録なので、心のどこかには持った状態でこれから大人になっていくにつれて、生活していかなければいけないかなと」(ナオキくん 仮名・10代)

    Q.今どんな夢があります?
     「子どもと関わる仕事に就きたい。預けられた子ども以外も、悩みとか不安な気持ちを持って生活している子もいると思うので、そういう子どもたちの悩みを聞いてあげたりしたい」(ナオキくん 仮名・10代)

     慈恵病院でおととしまで看護部長を務めていた田尻由貴子さん(67)。こうのとりのゆりかごの開設から運営まで深く関わってきました。田尻さんはこの日、毎年会っているという過去にゆりかごの扉を開けた美樹さん(仮名)のもとを訪ねました。あの時預けた我が子は、今、児童養護施設で暮らしています。美樹さんが会えるのは週に1日か、2日です。美樹さんは10代だった頃、予期せぬ妊娠から人知れず自宅で出産。誰にも頼ることができず、育てることはできないと中部地方から赤ちゃんを預けに来たのです。産後すぐの美樹さんは、ゆりかごの前で力尽きるように倒れていたといいます。

     「私はハグした」(元慈恵病院看護部長 田尻由貴子さん)
     「ショックすぎて、その日のことあんまり覚えていない。断片的にしか覚えてないけど、してもらってますかね?」(美樹さん 仮名)
     「もちろん。泣いていた」(田尻由貴子さん)

     「本当は自分で育てたい」。美樹さんは身元を明かした上で、赤ちゃんを乳児院に預けました。

     「最初は預けてさっと立ち去ろうと思ったんでしょうけど」(元慈恵病院看護部長 田尻由貴子さん)
     「でも、私あそこでさっとそのまま帰っていたら一生後悔だった。良かったそれは本当に。一生あの子はどうしているか、あの子は今どこにいるんだろうとか」(美樹さん 仮名)

     現在は1人暮らしの美樹さん。安定した生活を手に入れ、少しでも早く我が子を引き取りたいと望んでいます。そんな親子を田尻さんは見守ります。
    Q.見守りの終着点は?
     「やっぱり子どもが二十歳になった時、成人した時ですね。それはゆりかごを開設した時に覚悟してましたね。20年間この子たちを見守ることが、自分の責任」(元慈恵病院看護部長 田尻由貴子さん)

     ゆりかごに預けられ里親のもとで育ったナオキ君は、伝えたいことがあると言います。
     「これから預けるお母さんへの メッセージというか・・・、大人になっていくにつれて疑問とかもたくさんわいてきて、もしかしたらそういうのに悩んだり苦しんだりする子も出るかもしれないので、写真とかを1枚だけでも一緒に託す、預けてくれることによって、その子どももその時かわいがられたとか大切にされていたというのが、やっぱり目に見える形で残した方が子どもにも良いことではないかと」(ナオキくん 仮名・10代)
    (10日23:22)

    https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170511-00000005-jnn-soci

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