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- 17/03/06 12:37:36
北朝鮮が弾道ミサイル4発発射 排他的経済水域に3発落下か
3月6日 8時58分
菅官房長官は午前9時前に臨時に記者会見し、「本日午前7時34分ごろ、北朝鮮西岸より4発の弾道ミサイルが発射され、そのうち3発が、わが国の排他的経済水域内に落下したものと見られる。詳細は分析中だ」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「安倍総理大臣からは、情報収集、分析に全力をあげ、国民に迅速、的確な情報提供を行うこと、航空機、船舶等の安全の確認を徹底すること、不測の事態に備えて万全の態勢を取ることの3点について指示があった」と述べました。
そして、「政府は、官邸危機管理センターに設置している北朝鮮情勢に関する官邸対策室において情報を集約するとともに、関係省庁局長級会議を開催し、対応について協議をした。なお、引き続き確認中であるが、現時点において、付近を航行する航空機や船舶への被害報告等の情報は確認されていない」と述べました。
さらに、菅官房長官は「今回の弾道ミサイルの発射は、わが国の排他的経済水域内に落下したと見られ、わが国の安全保障に対する重大な脅威だ。また、航空機や船舶の安全確保の観点からも、極めて問題のある行為であるとともに、安保理決議への明白な違反だ。わが国としては、このような北朝鮮によるたび重なる挑発行為を断じて容認できず、北朝鮮に対し、厳重に抗議を行うとともに、最も強い表現で非難をした。引き続き、情報の収集分析に全力を挙げ、今後追加して公表すべき情報を入手した場合には、速やかに発表したい」と述べました。
◆首相「北朝鮮が新たな脅威になったこと示す」
安倍総理大臣は午前9時前、総理大臣官邸で記者団に対し、「北朝鮮が本日4発の弾道ミサイルを発射し、わが国のEEZ=排他的経済水域付近に着水した。わが国としては、しっかりと情報を収集し、分析する」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は、「北朝鮮に対し厳しく抗議を行った。今回の弾道ミサイル発射は、北朝鮮が新たな脅威となったことを明確に示すものだ。北朝鮮が、新型のミサイルであるということを発射以前にすでに述べている。そうしたことについて重大な関心をもって分析をしていきたい。国会開会中で、きょうは委員会はあるが、NSC=国家安全保障会議を開催したい」と述べました。
◆排他的経済水域落下 今回で3回目
北朝鮮の弾道ミサイルをめぐっては、去年8月に発射された中距離弾道ミサイルのノドンと見られるものが、およそ1000キロ飛んで秋田県の男鹿半島の西およそ250キロの日本の排他的経済水域内に落下したのが確認されています。
また、その1か月後の去年9月には、ノドンか短距離弾道ミサイルのスカッドと見られる弾道ミサイル3発が西岸から発射され、いずれもおよそ1000キロ飛んで北海道の奥尻島沖の西、およそ200キロから250キロの日本の排他的経済水域内に落下しています。
この3発はいずれもほぼ同じ軌道で飛び、一定の範囲内に集中して落下したと見られ、発射の翌日、北朝鮮は、移動式の発射台からミサイルが次々と発射される映像を公開し、技術力をアピールしました。
北朝鮮が発射した弾道ミサイルが、日本の排他的経済水域に落下したのは、今回で3回目となります。
>>1に続く
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