野外ライブ落雷死:主催2社への損賠請求棄却 大阪地裁

  • ニュース全般
  • 毎日新聞
  • 16/05/16 19:55:57


 大阪市東住吉区の長居公園で2012年、野外ライブに来ていて落雷に遭い亡くなった北九州市の女性の両親が、ライブを主催した2社に総額約8100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、大阪地裁であった。
長谷部幸弥裁判長は「会場外にいた女性は自己責任で落雷を避けるべきだった」と判断。

主催者側の保護義務は認めず、両親の訴えを棄却した。

両親側は控訴を検討する。

 女性は会社員の
岩永牧子さん
(当時22歳)。

被告は
「エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ」(東京都港区)と、同社の委託で運営を担当した「ミューベンツ・ジャパン」(大阪市北区)。

 判決などによると、牧子さんは12年8月18日午後、長居公園の木のそばで落雷に遭い、翌朝死亡した。

人気グループ
「EXILE」
などが出演した
「a-nation」が開かれる公園内の陸上競技場に向かう途中だった。

牧子さんの友人の
女性(当時22歳)も死亡し、数人が
負傷した。

 訴訟では、大阪市内では前日から雷注意報が出ており、主催者側が落雷の発生を予見できたかどうかが主な争点だった。
 長谷部裁判長は
「注意報や警報の発令は抽象的な可能性を示すに過ぎない」と述べ、主催者側の予見可能性を否定した。

また、落雷現場が主催者側が使用許可を得た会場から離れていたとし、「主催者側に落雷の危険から守る義務は認められない」と結論付けた。
 父浩美さん
(54)は判決後に記者会見し、
「注意報のアナウンスだけでもあれば
娘は避難できた。
納得がいかない」と憤りを隠さなかった。

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    • 81
    • 冷凍ミカン
    • 16/05/17 18:19:49

    >>80 続き

    牧子さんの両親は、コンサートの主催者であるエイベックス・ライヴ・クリエイティヴ株式会社とキョードー大阪グループであるミューベンツジャパンの責任者を相手取って損害賠償を求めて大阪地方裁判所に訴えを起こした。

    しかし、これまでの口頭弁論で、会社側は「スタジアムの外で起きた事故であり、主催者に責任はない」と主張。

    訴えを退けるよう裁判所に求めている。

    牧子さんの両親の代理人を務める辰巳裕規弁護士(兵庫県弁護士会)は、

    「大規模イベントを企画し、何万人という都市にも匹敵する観衆を集客する主催者には、スタジアム内のみならずスタジアム周辺に参集した観客に対しても安全配慮義務として生命、身体を保護する義務がある」
    と述べている。

    また、東京オリンピックなど今後予想される野外での大きなイベントで落雷・ゲリラ豪雨対策は必要ないのか、この事故を契機に考えるべきではないかと話す。

    主催者側はスタジアムの外で起きたことだとしているが、当日、長居公園でジョギングをしていた近くに住む男性(48才)は、
    「コンサートはスタジアムで開かれていたのかもしれないが、当日はスタジアムの外でもエグザイル関係の様々なイベントが開かれていて、公園全体がエグザイル祭のような感じだった」
    と証言する。

    注意報が出ていた以上、落雷は予見できなかったわけではない。

    では、落雷事故は防げなかったのか?

    主催者側の対応に問題は無かったのか?

    裁判は2月29日に結審した。

    判決は5月16日に大阪地裁で言い渡される。
    記者会見する岩永牧子さんの両親。
    「納得いかない」
    と判決に憤った=
    16日午後、大阪市の司法記者クラブ

    • 0
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