夜間中学 「形式卒業者」45人がこの春入学 不登校や虐待などでほとんど学校に通えないまま

匿名

NHK:長文

16/05/11 06:13:34

形式的に卒業した人も「夜間中学」に入学できるようになり、この春から全国で45人が学び始めたことが文部科学省の調査で分かりました。
公立中学校の夜間学級、いわゆる「夜間中学」は、中学校を卒業していない場合に入学できるとされていましたが、文部科学省が去年、方針を転換し、不登校や病気、それに虐待などでほとんど学校に通えないまま形式的に卒業した人たち、「形式卒業者」も入学できるようになりました。

文部科学省が全国の夜間中学31校を対象に調べたところ、「形式卒業者」合わせて45人がこの春入学し、学び始めたことが分かりました。
自治体別にみますと、最も多かったのは大阪市で4校合わせて10人、次いで東京・足立区で1校8人となっています。

ただ、夜間中学が設けられているのは8つの都府県にとどまっていて、39の道県には1校もないことから、受け入れ環境の整備が課題となっています。

国会では10日、自民・民進・公明・おおさか維新の4党が、夜間中学などで学べる機会を提供するよう自治体に義務づける法案を衆議院に提出しており、文部科学省は公立の夜間中学の設置を促していくことにしています。

■入学した生徒
「毎日楽しい」

 東京・葛飾区の区立双葉中学校の夜間学級には、先月、「形式卒業者」4人が入学しました。

その1人、前岡明里さん(16)は中学校入学後に体調を崩して休んだことをきっかけにクラスの雰囲気になじめなくなり、ほとんど学校に通えませんでした。

3年生のときの出席日数は5日、欠席は200日でしたが、この春「全課程を修了した」と書かれた卒業証書を受け取り、中学校を卒業しました。

形式的な卒業でも高校に入学することはできますが、前岡さんは同年代の生徒とのコミュニケーションや学力に不安を感じ、夜間中学を選んだといいます。

前岡さんのクラスは生徒が5人で、英語と数学は教員2人が教える少人数授業のため自分のペースで学べるようになっています。

また、学校にはさまざまな年代や国籍の人たちが通っていて、給食の時間には全員が集まります。

前岡さんは
「中学校3年間はほとんど学校に行けず給食も食べられませんでした。
一生、家にいるのかと思うほどでしたが、こんなに毎日楽しく通えるようになり夜間中学を選んでよかったと思っています。
少し遠回りになりますが、このあと高校に行って大学にも入って仕事に就きたいです」
と話していました。

≫続く

コメント

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  • No.1 続き

    16/05/11 06:16:30

    担任の和島直樹教諭は
    「これまでは形式卒業者から入学の問い合わせがあっても断らざるをえず心苦しかった。
    不登校だった子どもの中には同年代との人間関係が苦手な子もいるので、さまざまな人が学ぶ夜間中学が受け皿の一つとして力を発揮できたらと思う」
    と話しています。

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